存在を支える三つの柱

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存在を支える三つの柱

最近勉強したことで、人の存在と言うものを支える三つの柱というものをご紹介します。これ知ってる方も多いかもしれませんが、結構納得がいったので記事にしてみます。


ある在宅ホスピス専門の医師が、ターミナル期にある患者さんとのやりとりを通じて導き出したことだそうです。ちなみにこの医師は県で一番死亡診断書を書いた数が多い方だそうですf^-^;


人の存在を支える柱とはズバリ『時間存在』『関係存在』『自律存在』の三つです。この三つが苦しみの中でも強く生きようとする原動力になっています。


時間存在とは将来に対する夢や期待など、人が生きたり存在するにあたって持つ時間を軸とした存在理由です。
私で言うと、将来やりたいことや夢があるからこそ今を頑張って生きられるわけです。


関係存在とはその人を支える他者との関係を軸とした存在理由です。
私で言うと、家族や友人、同僚等様々な人々とのつながりがあるからこそ頑張って生きたいと思えるわけです。


自律存在とはその人が自己決定できる自由を軸とした存在理由です。
私で言うと、今の職場で頑張りたい!実家を出て一人で生きたい!とい自分の意思で自由を決定することで強く生きようとできるわけです。




この三つは介護をする上でとてもわかりやすい切り口であると思います。更にこの三つは細分化されて、そこにアプローチすることでその人の課題解決につながったり、自己実現につながるのだと思います。


で、要介護の高齢者というのは上記の三つの柱が全て折れやすい状態になっています。


病気や障害を抱えて残りの人生の短さを実感してしまい、時間存在の柱が折れてしまいます。

配偶者、家族、友人、知人など、様々な人との関係、社会との関わり、役割などの関係が失われていくと関係存在の柱が折れてしまいます。

例えば一人暮らしをしたいという自己決定をしたくても経済的、身体的、物理的等様々な要因によってそれができないことが増えてきます。それにより自律存在の柱が折れてしまいます。



このように考えると私たち介護職は、上記三つの柱のどれかに対してアプローチすることが仕事であり、専門性であるのだと思います。

三つの柱をいっぺんに再構築することは容易ではありません。

しかし、余生も短く、親しい者は誰もいなくなり、家で何もできずに閉じこもりがちになってしまった・・・という人に対して、『あなたは一人ではない。価値ある唯一の存在である』ということを実感してもらえるように関わることで関係存在が回復するかもしれない。そしてその柱が太くなることで、その人の存在は支えられるのです。そうすると他の柱の再構築が始まったりします。。。



『身体1でオムツ交換する』
例えばこのケア内容で介護職はどの柱にアプローチしているのだろう?

恐らくオムツ交換自体が目的ではなく、それを一つのツールとして利用者との関係存在を構築しているのではないかと思います。そうすることで、利用者の存在理由がだんだん強くなってくるのです。


少し小難しい話でしたが、もう少し分かりやすくお伝えできるように自分自身で現場に落とし込んで考えて、また記事として還元したいと思います!


話が少し違いますが、秋葉原で起きた悲惨な無差別殺人の犯人を上記の三つの柱から見てみました。

リストラや仕事がうまくいかない=将来への不安、絶望=時間存在の欠如。

本人の対人関係構築能力に問題があると思いますが=本当の理解者、叱ってくれる存在が無かった=関係存在の欠如。


二つの柱が折れて、犯人はどうしようもない絶望の中にあったのでしょうか?苦しみを乗り越えようという自己決定ではなく、他者を巻き込んでしまおうという屈折した自己決定をしてしまった・・・


例として挙げるのは適切ではないかもしれませんが、三つの柱は様々な場面で人の存在理由や生きる原動力を測るための切り口になり、アプローチ方法を考えるきっかけになるのかもしれません。

三つの柱を基本に、自分のケアを見つめてみようと思いました。
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この記事へのコメント
はっきり言って私は、勉強してないなぁ!
唯一きんさんのブログで勉強させて頂いています。
ブログを観て現場で考えてたり感じたりしています。
早速、今日から三本の柱ですね。



少しづつ最初から読ませて頂いてます。
観てると元気が出てきて不思議…o(^-^)o
Posted by カニ味噌 at 2008年06月19日 01:43
カニ味噌さんコメントありがとうございます!
このブログ自体私が現場で学んだことの復習的にしています。一緒に勉強していただけたら嬉しいです♪カニ味噌さんのようにご一緒に学んでくださる方、意見を下さる方は大歓迎です。もちろん建設的な反論や批判も嬉しいです!

カニ味噌さんの周りの方にもご紹介ください♪一緒に介護を盛り立てていきましょう♪
Posted by kinsan at 2008年06月19日 16:13
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