家族の物取られ発言をどうするか?

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家族の物取られ発言をどうするか?

職場でこんな問題をいただきました。

Q:母は今年82歳になります。最近、財布がなくなった、財布の中のお金がない、などというようになりました。先日は「取ったのはあなたしかいないじゃない」といわれてしまいました。いくら「私じゃない」と言っても聞いてくれません。認知症が始まったのでしょうか?歳のせいだから、と自分に言い聞かせても、やはり腹がたちます。うまく対応するにはどうしたらいいでしょう?



さて、あなたならどうアドバイスしますか?


直接的にご家族からこのような相談を受ける機会は一般の介護職は少ないかもしれません。しかし、専門職である以上、もしこのような質問を受けたときにアドバイスができるようでありたいですね。



私の意見。。。。




 このようなケースは本当に多いですね。特に身内の大事な方からこのように言われると悲しみや怒り、驚きによって辛い思いをするでしょう。

 まず、お母さんが認知症かどうか気になるところですね。認知症は早期の発見によって適切に環境を整えてあげたり、適切な治療を受けることが症状の進行を緩やかにし、その人らしい生活を続けられるポイントであると言われています。ですから、受診をしてみることはまずお勧めしたいと思います。

 しかし、仮にお母さんが「認知症」と診断されたらあなたはお母さんのそれまでの言動を許すことができるでしょうか?「認知症なんだから、ボケてるんだから被害妄想なんだわ。」このように割り切れるのでしたらやはり受診をすることであなたのお母さんへの苛立ちは解決するでしょう。

 しかし、多くの認知症状を持つ方のご家族は「相手が認知症だから」と割り切れて生活しているとは言えません。認知症とわかっていても同じことの繰り返しや被害妄想に疲弊しているのが現状です。そして介護虐待等が起こってしまうのです。

 また、もし「認知症」と診断されなかったらどうでしょう?お母さんが本当に心の底からあなたを疑っているという事実が突きつけられますね。これは何より辛いことです。

 認知症であるにしても無いにしても、ここで私が一番大事だと思うことは、お母さんというその“人”を取り巻く人、物事、環境との関係性を見直してみることです。

 人は誰しも周囲との関係性の中で生きています。それは夫婦、親子、友人、ご近所、地域、市区町村等様々です。そして、それらの関係性の断絶やこじれの結果が目に見える問題として表に出てくるのです。
 例えば親子間の関係性がうまくいかず子供が非行に走ったり、夫婦間の関係性がこじれて浮気や別居という形で現れるというものです。
 
 高齢者の場合は、ただでさえ身体的衰えや物事への意欲関心の低下が自然に起きてきます。職場、ご近所、習い事、町内会等、少しずつ関係性が薄れてきています。
 そんな中で最も身近な家族との関係性が不安定だったらどうでしょう?もしかしたらお母さんの発言もそういった関係性の危機が表出したものかもしれません。
被害妄想への対処方法はいくつか挙げられます。

 一緒に探す、第三者をはさむ、感情的にならない、相手の言葉をまず受け止める、否定しない、自分ではないとすぐに責任逃れをしない、等です。

 しかし、これらはあくまでも表出したことに対する技術、テクニックです。お母さんというその“人”を向いたものではありません。

 では、“人”を見るためにはどうするか。次のような方法を試してみてください。

 1、それぞれの家族が今一番直面している状況を書き出してみる。
 2、家族がお母さんと一緒に過ごしている時間を書き出してみる。
 3、お母さんにしてもらった嬉しいことや感謝することを書き出してみる。
 4、自分たち家族がどうお母さんと過ごしていきたいか考え、実行する。

 義母様の問題行動に悩んでいたある家族は、孫が受験中、ご主人が大切な仕事の山場、お嫁さんは家事と仕事と介護という状況でした。そして義母様の問題行動で家庭崩壊寸前だったといいます。

 しかし、上記の方法で義母様への感謝の念をそれぞれが抱き、義母様へ接する時間と質を深めた結果、問題行動が無くなったのです。

 お嫁さん曰く「私たち家族が落ち着いたら義母も落ち着いた」とのことでした。

 家族の誰もが自分の生活に精一杯な中で、関係性を自力で保てない義母様は問題行動としてご自身の存在と苦しみを訴えたのかもしれません。

 1、2によって現在の家族とご本人の状態を明確にし、3でご本人への愛と関係性を再確認し、4でそれを表現するのです。スキンシップや食事を一緒に取るなども良いですね。
 忙しい時なのはわかっています。しかし、家族の危機を乗り越えるためにまず行動してみてください。
 家族とは最も近い存在であり、最も自分を癒し、慈しんでくれる人たちです。その反面、最も自分を傷つける存在にもなり得ます。
多くのご高齢者を見てきましたが、みなさん最後に求めていたのは他者との深い関係性と愛情だったと思います。人の関係性の最小単位としての家族が互いに深い愛情と信頼を持ち続けられることが人の心の平安であり、幸せと言えるのではないでしょうか。介護はその家族の愛情を計る人生の試練の一つなのかもしれません。



長くてごめんなさい。


お盆に帰省した時、祖母が「兄ちゃん(私のことです)がいるからばあちゃんはいつボケても安心だわ。あっはっはっは」

うちの祖母はおそらくボケないでしょうf^-^;

しかしながら、身近な人にとって介護を仕事にしてる人はやはり“専門家”です。

せめて、要介護申請から介護サービスを受ける流れくらいはいつでも説明できるようにしておきたいものですね。
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