症状と原因

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症状と原因

2009年3月2日


今日のデイでいわゆるせん妄状態になった利用者さんがいました。

昼食後に静養室で30分程横になっていた男性のSさんです。突然目覚められました。いつも食後の静養は30分程で、ふと起き上がって午後の活動に入られます。

しかし、今日はなんだか様子が変です。突然大きな声でぶつぶつ言いながら駆け寄った私に対して鋭い目つきでおっしゃいました。


「なんだよ!おまえ!」

「そんなことしちまって・・・信じたおれが馬鹿だったよ」

「ここにいる奴(デイにいる人)らの誰かが盗ったんだよ」

「向こうの奴らもみんなグルなんだろ!?」

「金がなくて困ったよ」

「どうしてこんなことになっちまったんだよぉ」

「これ以上苦労を重ねなきゃいけないのかぁ。生き地獄だよ」


腎機能が悪いので、以前から幻視や幻聴などがありましたが、せん妄や被害妄想は初めてでした。


結局他の利用者に敵意を出してしまい、一時場所を変えて対応しました。


看護師さん等にSさんの状態を話すと日頃の幻視や幻聴、急激に発症した様子からやはり「せん妄」の可能性が一番強いということでした。


せん妄だとすると、脱水や代謝異常など色々と疑われるべき原因があります。Sさんの場合は腎機能の悪化が大きな原因かと考えられます。



しかし、その後に対応したケアマネからの情報だと、訴えとしては支離滅裂ながら次のような訴えが繰り返されていたということです。

「かぁちゃんがいない」

「女房がいなくて寂しい」

「金が無い」


高齢者夫婦世帯だったSさんですが、キーパーソンの奥様が体調不良で入院してからというもの、生活は大きく変化し、Sさん程の状態の方が独居状態にある時間が増えました。ご家族や介護対応で穴埋めはしているものの、その孤独はどんどん増していったようです。

以前は完璧な亭主関白だったのに「やっぱり女房がいないとさみしいよ。おれやっとあいつのありがたみがわかったよ」と訴えることも増えました。

加えてサービス利用に際しての経済的負担。


症状としてみたら「せん妄」という一過性の可逆的状態です。

しかし、言い方を変えたら、Sさんにとっては悪夢の連続なのかもしれません。現実から逃げたくなるだけの、せん妄状態にならなければ自分を保てないくらいの悪夢に襲われているのかもしれません。

それらの背景を理解し、そのSさんを支えるようにしていかなければ、単なる医学的アプローチのみになってしまいます。

多角的にそして、人として接することが大切なのかもしれません。



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