利用者さんから物をもらうか断るか

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利用者さんから物をもらうか断るか

2009年8月1日

介護の仕事をしていると利用者さんが物をくださろうとする場面に遭遇した経験があると思います。人によっては金銭を渡そうとする方々もいらっしゃいますよね。


利用者さんからは物をもらって良いか悪いか?


こんな議論はずっとなされてきたと思います。



さて、厳密に言ったら利用者さんから負担金以外に物やお金をもらうことは禁止です。

契約書にもその文言が書いてありませんか?

介護保険制度の場合、保険事故として要介護、支援になられた方々に保険給付として介護サービスが提供されるわけで、頂くもの以上のものを頂くことは原則いけないことです。


そんなことはわかってます。でも、わかっちゃいるけど……だからずっと言われ続けているのでしょう。


介護に従事している方々で


「私は利用者さんからお金や物をすすめられても全て断りました!」


と断言できる介護職は少ないのではないでしょうか?



「断りきれなかった…」
「後からご家族にこっそり返した」
「断り過ぎると機嫌や関係が悪くなりそうで…」
「もらってから返しにうかがった…」


という介護職が多いでしょう。



基本はもらってはいけないとしつつも意見は二つありますよね。どちらか二者択一ではなく時と場合によるでしょうけど。


【もらう場合】

・利用者さんとの信頼関係が築けた結果として
・利用者さんの想いを大切にしたい
・人として湧き出る普通の行為
・当たり前の営み、生活の一部
・人として贈与という役割を持ちたいという欲求だ
・利用者さんの気持ちを尊重してあげたい



【断る場合】

・ダメなものはダメ
・禁止されてるからダメ
・そこから互いにエスカレートしてしまう
・利用者さんに心理的負担やプレッシャーを与えてしまう
・介護職側に雑念が生まれてしまう、犯罪につながる
・起こり得るリスクをあらかじめ回避する
・信用問題や信頼関係の喪失につながりかねない
・複数事業所展開の企業では収拾がつかない上に害は全社的





ところで、他の業界ってお世話になった人に感謝や御礼の意味を込めてお中元やお歳暮を送りますよね。

取引先やお得意さん等……

では何故介護業界はダメなんでしょうね?



訪問など個々の密室で行われているから?

社会保険事業だから?



議論は尽きず、どちらに軍配を挙げるわけにもいきませんね………



しかし、一つだけハッキリさせておかなければならないことがあります。


それは事業所と個々の介護職との共通認識ができているか?です。


介護職個人としてはもらっても仕方ない場合もあると考えていても、事業所が全面禁止している場合、介護職のストレスや不満、不安は増すばかりで解消されないですね。

逆もしかり……



両者の認識のズレが1番悲惨です。



まずはケースバイケースではありますが、この利用者さんから物をもらうということについて事業所内で話し合う必要がありますよね。




「いいから持って行って!!こんな年寄りに恥をかかせないで!」

と言われて渡された5千円・・・
ケアマネに言ってこっそり返してもらいました。。。



「あんたが来てくれることが楽しみなんだから。お茶もできないならヘルパーはいらないよ。だからお願いよ!」

と言われて出された夕食・・・夕食ですよ。お茶じゃないですよ・・・
しっかり作られて食べない訳にもいかず。。。



「これ子供に食べさせてやりなさい」

と言われて渡された駄菓子の山・・・子供いないのに・・・何度も説明しているのに・・・




断ることに私もたくさん困っています。そんな状況や関係性を作ってしまったことが悪いのかもしれません。
でも、そうやって言ってくださるほどの関係性を作れるまでになったとも言えるかもしれません。。。



人の感謝を素直に受け入れたいと思いつつ、本当に苦慮しますよね。

私も日々考えています。。。


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この記事へのコメント
訪問ヘルパーなので、この問題はみんな気にしてはいるものの おおっぴらにはしないで、常識の範囲にまかせてあるのがほとんどでしょうか。
「絶対に断ります。」ときっぱりと言える人が羨ましいですね。物を下さる方も、もらう側がこんなに困って苦しむということをご存知ないのでしょうね。事業所の方から毎度毎度、利用者さんにご注意願いたいところです。
私はご本人の手作りのもの「ハンカチ人形」やら「袋」やらの「手芸・工作っぽいもの」は頂く事にしています。
また「現金」「宝石」「高級品」は、簡単にきっぱりと断れます。「頂いてしまうと、もう、訪問できなくなりますから。」という趣旨のことを丁寧にお話してわかってもらっています。
問題なのは、「駄菓子」「おすそわけ果物」「お土産品」など、食べれば形が無くなるような、ほんのちょっとしたもの。断りきれなくて、ワザト忘れて置いて行ったりすると、「持ってってね」と、かばんの中にぎゅっと押し込まれていたりします。もう、面倒なので頂いてしまってます。が、一度いただくと、次も、そのまた次もお土産が鞄に入る可能性があり、要注意です。そういう時は、「ダイエット中」を歌うのも手ですが、難しいです。
お中元、お歳暮などの形式に近い形で物を下さる方には、頂いた物以上の高価なものを配達でお返しすると、察して、二度とそのようなことをされなくなることもあります。が、鈍感な方もいらして、困ります。お返しに高価なものを用意するのもほんとうに懐がつらいですが、相手より高価にしておかないと「もう、しないでね」ということに気づかれないのです。私たちよりもはるかに年配のお年を召した方々に恥をかかせないようにして、お気持ちだけを十分うけとれるようにするのは本当に難しいのです。お礼状をきちんと出しただけで、「お中元はしない方がいいんだ」と気づいてくださった方もいますが、カケですね。
独居の方の訪問では、帰り際の記録をつけているときにお茶がでることが多いです。私は一口頂いてますが、「絶対に長居は禁物」です。というのも、訪問ではサービス時間中の事故に関しては保険が効いていますが、それ以外の時間で万が一の事故があったときは保証されてないからです。ヘルパーにお茶を出そうとして、熱湯で「やけど」したとか、誤嚥、発作、転倒があったりするとヘルパー個人に責任がかかるかもしれません。「長居はハイリスクを背負ってしまう」を心しましょう。
でも、気の合う独居の利用者さんには、どうしても引っ張られて、話が止まらない事も多い。そういう時は、次の訪問を理由にきりあげます。
ここにコメントをして正直な現状をお伝えするのは本当に勇気がいりましたが、全部断りきれていないのが、今の私です。きっぱり全部断れたらどんなに楽かしら。
「ヘルパーさんにお茶やお菓子をだしちゃダメなんですってね」と言って出してくる独居の方。判っているのか、と思って、一度だけ頂いたその一口が、毎度毎度準備され、「お茶だしはなさらないで」とお願いすると「え〜、そうだったの、知らなかったわ。」といわれたときはかなりショックをうけました。お年寄りは自分の都合の良いようにルールを解釈しがちである。いつも頂くことになってしまった自分が馬鹿であった。と反省したりしてます。
Posted by ぐう at 2009年08月02日 15:47
ぐうさんコメントありがとうございます!

現役訪問介護員の実情を書いてくださってありがとうございます!

私も同じようにヘルパーをしていた頃は密室であることや二人きりの会話であることで、断れなかったことや困ることも多かったです。

今でも利用者さんからものをすすめられる度にどうしたものかと困惑してしまいます。

でも、以前より、もらえないのに・・・困るよ・・・

というよりも、その方がものをあげたいという想いやその背景にまで目を向けた上で頂く判断をするようになりました。。。

今の私はなぜ断らないかを説明できるようになった上で頂いてることが多いですね。

ま、事業所がそんなスタンスなのもあります。

ありがとうございました!!
Posted by kinsan at 2009年08月03日 06:52
もっぱらヘルパー側からの意見をコメントしてしまい、片手落ちでした。kinsanの云わんとされるように、「あげたい」「喜ぶ顔が見たい」「感謝の気持ちを伝えたい」という「利用者側のお気持ち」が分からないようでは、いけませんよね。
「介護される」「お世話される」「楽しませてもらう」という「受ける」ほうばかりにいるよりも、人を「楽しませてあげる」「喜ばせてあげる」られる側に立ったほうが、お年寄りだって充実感があり良い気持ちになれます。「感謝」の気持ちを本当にうれしそうに受け取ってもらえるのも幸せに感じます。
こんなすてきな気持ちのやりとりに「物」が介在せざるを得ないこともあります。せっかくの気持ちを台無しにしないようにすることに、私たちは悩むのだとおもいます。
お年寄りの「寄り合い」にそれぞれが、自宅の農産物などを持ち寄って、楽しんで運営がすすんでいくような田舎っぽいやりとりも、厳しい経営なのに豊かにすごせる時間と場所ができて、いいことも否定できません。

Posted by ぐう at 2009年08月03日 09:41
ぐうさんコメントありがとうございます!

こんな殺伐とした社会において、介護をすることで何か忘れてきたものを再発見できる・・・なんて、少し陳腐な言い方ですが、人と人が触れ合い気持を察して思いやることに改めて気付かされる仕事だと思います。

物が介在してくることも含めて介護を考えていきたいですね。
Posted by kinsan at 2009年08月04日 05:27
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