専門家と介護現場の連携

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専門家と介護現場の連携

2009年10月14日


前回の記事と重複するような内容ですがご容赦ください。


職場で勉強会があるためそのレジメを作っていました。
内容は『認知症の人の介護に良いと言われる支援方法を知る』というものです。深める内容ではなく、認知症の方の介護に良いといわれるような各種方法や療法を広く浅く“知る”ことがメインでした。


認知症の人に効果的といっても実に広範です。

ざっと挙げてみます。

園芸療法、運動療法、回想法、RO法、ペット療法、アロマ療法、タクティールケア、絵画療法、バリデーション、コラージュ療法、音楽療法……

まずその多さに驚き、いかに認知症の方に対する効果的な支援方法が模索され取り組まれているかということがわかります。



さて、これらを調べていくと色々なことを考えました。


まず、それぞれの支援方法についての職能団体的なものが存在している(○○療法士会、○○セラピー協会等)こと、そして認定資格や研修修了、講師養成等がなされていること、中には専門学校等によって養成されているものもたくさんあります。


全てが全て認知症の人を対象にしたものではありません。


例えば音楽療法等は広く子供から現役世代、高齢者までを対象にしており、その中で認知症の方に効果が見られる療法であるというものです。



さて、元々音楽分野を学んでいた人が療法として昇華させたり学びを深めて療法士等になる場合を除いて、これらの支援方法は認知症の方の介護をより良いものにしようと”現場の介護職”が学びにくるものだと思います。
認知症の方の介護を学ぶため、専門的により効果がある療法を学ぶのですね。


これらは民間資格であり、それぞれの知識技術を習得したとしても公的に待遇が認められているわけではありません。
ですから、各職能団体は自分たちのセラピーや方法論の有用性を追究したり、受講者養成を進めるのでしょう。そして、アセスメントや計画、モニタリングなど、より専門的な療法を確立しようとされているそうです。


しかし、現場の介護職が学んだスキルを現場で活かそうとする場合、例えば、園芸療法や音楽療法などについてそれぞれの利用者さんのその療法におけるアセスメントや計画、モニタリングをしてその効果などを図ることをする時間的、人員的余裕があるでしょうか?



「これからは利用者さんの認知症状を穏やかにするめに“○○療法”をやります!!職員の皆さんはこの療法を専門的に展開するために、しっかりとしたアセスメント、療法実施前後の変化などを記録して振り返り、継続的に実施していきましょう!」


よっぽど力を入れている事業所でない限り、そんな余裕はないですね。一部の熱意のある方に業務が偏ります。あまり活かせないと感じた場合は、教える側になって独立されたりしますね。せっかく学んだことを現場でじかに活用する機会が減ってしまいます。。。


しかし、私がこれまでお会いした○○療法士という資格をお持ちの講師の方々などは、こういうビフォアーアフター的な効果の有用性に専門性を見出されて、「これをしたらこんなに認知症の状態が落ち着きました」とおっしゃいます。だから専門的なアプローチであり、現場には必要だと。。。


確かに、それぞれの療法は認知症の方の状態が落ち着くなどの効果が実証されているものも数多く存在しています。
しかし、それを一つとって専門的であるとして現場に当てはまるかといえばそうではないと思います。


また、真摯にその専門性の追求とよりよい現場を目指している方もいますが、中には身につけた療法の専門性というハンマーで全ての釘を打ちつけようとしている方もいます。そしてそのハンマーの力を信じて疑いません。


認知症の方に対する各種療法の専門性と、現場における介護の心。この両者がしっかりと利用者さんを中心に連携し、展開された時はじめてその効果、療法を導入する意義があるといえるのだと思います。


さて、考察というかいつもここに結論が帰ってくるのですが、介護業界に様々な民間資格が生まれるのは何故でしょうか?

それは“介護”という職種そのものに専門性を見いだせていないからだと思います。

介護は実に広範で多様な職種であります。だから介護というハンマー(専門性)は万能ではありません。故により“専門的”であるハンマーを人は求めるのです。

目の前の人の役にたちたいから・・・
そのための力がほしいから・・・

しかし、力のあるハンマーは時に初心を忘れてしまいます。

万能ではない、しかし、この介護というハンマーこそ実は一番大事なものであり、ここを確立することが必要なのだと思っています。


まとめ・・・

各種療法を学ぶことは良いことです。しかし、それだけではいけません。
それと同時に、介護という職種自体の本質や意義、方法論を学びそれを身につけた上で、各種療法の知識技術を活かすことで、より良い介護が展開できるのだと思います。

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この記事へのコメント
失礼ながら、またまた批判的な書き込みを・・。
「〜療法」って、そんな深く考えたり学ぶことですかね〜?「音楽療法」なんて、別にそんなたいそうに言わなくても、普段の関わりでやっていることでないですか?「回想法」だってそう。普通に話していれば、自然とそういう話になることも多いんじゃないですかね?これって、いわゆる「自然な呆け」も無理やり「認知症」にしてしまう、医療みたい。医療の(特に研究者の)「死や老い」に対しての負のイメージみたいで嫌だな〜。どうでしょ?
Posted by gitanist at 2009年10月14日 20:47
gitanistさんコメントありがとうございます。

正直私も同意見です。園芸療法とか、絵画療法とか、普段のコミュニケーションや活動の中で自然に展開するもので、〜療法と妙に専門性を持たせることは、逆効果や弊害を生むのではないかと思っています。

しかし、実際にその道を追及されている方にお話を伺うと、レクリエーション活動一つ取ってみても、ICFに基づいてしっかりとしたアセスメントやプランニング、モニタリングの行程を踏んでいたりするんですね。

このことを伺うと、単に目的もなくとりあえず園芸を利用者さんとやって「楽しそうでした〜」みたいな介護職よりはよっぽどましかなぁと思いました。

専門性を持とうとしているが故に、自分たちのアプローチの効果を検証しようとしているし、その前提条件である“人”への関心もしっかりしているのです。

ただ、全ての人がそうではないでしょうね。専門性を持った〜療法士と現場の介護職との連携と、そもそもその療法を使った先に、どんなことを目標にしているのかが明確でなければ単なるハンマーとして終わるでしょうね。

私は〜療法等に対する安易な先入観やイメージによる批判はやめようと思いました。その道のプロは本当に大切なことに向かって突き進んでいるということがわかったので。

私はできるだけそのような方たちから自分の現場において活用できることを学びたいと思いました。
Posted by kinsan at 2009年10月16日 20:13
なるほど。「〜療法」のような言葉はどうしても好きにはなれませんが、その内容についてはこれからポジティブに理解していくようにしてみたいと思います。
Posted by gitanist at 2009年10月16日 22:41
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