介護の専門性新提案の民間介護企業と介護のやりがい・魅力のリンクについて
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民間介護企業と介護のやりがい・魅力
2009年11月14日先日、他事業所で某大手介護企業の現場管理者の方と飲みました。
その会話の中で懐かしい表現があったので、そこから感じたことを書いてみます。
「うちのエリア統括の○○部長が今度関西に異動になるんよ。だから、エリアの各事業所に『おれの異動の餞別として来月までに新規10人ずつ獲得だぞ!』って言ってたらしいよ。達成できなかった最低結果の管理者を一緒に関西につれていくってさ。冗談だろうけど、どの事業所長も結構マジになってたよ(笑)」
本当に懐かしい表現でした。
私が以前の介護企業を退職する際も上役たちに「kinsanが辞めるまでに、営業所売上を200に上げ切ってから辞めてね(笑)新規は入れ替わりあるんだから3〜4人はコンスタントにね」と言われたのを覚えています。
企業系の事業所にいると当たり前に飛び交う表現で、あまり違和感も無く使われていました。
鬼の部長という人がいましたが、その部長が絶対に逆らえない現場の人がいました。
予算達成が毎月200%近いケアマネさんです。まだ上限が無いころでした。
部長「いやぁ〜○○ケアマネさんには本当にエリアの一翼を担ってもらってますよ」
ケアマネ「だったらさぁ、もっと現場スタッフに還元するように会社変えてよ」
部長「それがねぇ、なかなか・・・」
ケアマネ「だったらあたしが社長に直談判するよ。社長だってあたしの成績には文句言えないでしょ(笑)」
数字で表現されるから、それを達成することが自他共に認める評価基準だったのです。個人的には数値管理や目標設定は必要不可欠なことだと思っています。事業が継続してこそ利用者さんにサービスが提供できる、という民間企業時代の言い分は今も私の強い考えの一つです。
ただ、それだけではない!数字の先に何を目指しているかを共有しておかなければ、数字達成することが目的になってしまうのです!
どこかで聞いた表現ですね。利用者さんの生活ではなく、サービス提供すること自体が目的になってしまっているみたいな。
民間企業や数字主義の法人に少なからず違和感を持ちながらも、日々に追われ、長いものに巻かれて働いている方が実は多いと思います。特に若手は多いでしょう。
今の介護企業に新卒で入社するような人は、多くが大学で福祉科や介護学科のようなところで教育を受けてきた人が多いと思います。一般的な学科の方々はあまり介護企業に入社しませんからね。
ですから学校で学んだ想いと企業の特徴にミスマッチが起こるのかと思います。
そんな理想的な介護、福祉の現場を知らずに、理想なんて所詮教科書的な机上の空論だと諦めている方も多いかも知れません。そして他業界に転職される方も多いかも知れません。
しかし、そんな介護現場もあるんです。アンテナを張っていたら見つけられるのです。私が出会えたように。
私の介護のやりがいや魅力は数字ではないですね。お客様の笑顔でも、感謝の言葉でも、自己成長でもありません。
今の私はそれを違う言葉で表現できます。
私の介護のやりがいは『専門職としてその人の人生をより豊かにすることに意図を持ってアプローチできること、そしてその結果が返ってくること』です。
つまり自分は専門職、スペシャリストなのです。そして自分の持てる知識、技術、技能、自分自身、チームワークを全て動員してその人の人生をより良いものにしようとアプローチできる職業人としてのアイデンティティです。
私の介護の魅力は『自分自身の存在自体が、利用者さんに働きかけることによって肯定されること』です。
つまり、自分がその人にアプローチすること、その人がその人らしくなる過程でその人の中に自分がこう位置付けられるのです。「あなたがいるから私はより良く生きられるんだ」と。人を支えていることで自分の存在が相手によって支えられている。自分に存在する価値がある!とその人の人生によって肯定されるのです。
これが人に関わる対人援助職としての、いえ、一人の人間として感じる介護の魅力です。
介護に携わる方は実に多様です。年齢も性別も男女いますし、勤務形態も非常勤、派遣、パート、時間枠、正社員等。
ですから、みんなそれぞれ介護という職に求める魅力ややりがいが違うものです。それが、数字という目標一つに集約されると特に現場ではズレが出てくるのです。私は現在の職場にきて本当に自分のやりたかった介護を目指すことで、やりがいと魅力が明確になりました。みんな違うのです。
管理職の方々は特に、その現場のスタッフの家庭環境や職への姿勢を勘案した上で、その人が介護のやりがいと魅力を感じ、彼らを守るような現場作りをしなくてはなりません。
私は以前の職場で管理職をしていたころに、上司に怒られたことがあります。それはスタッフが辞めることを肯定したからです。本当に優秀なスタッフでした。
私「○○さんは本当に介護が好きなんですね。学ぶ意欲も利用者さんへの想いもとても強いですね。今の私があなたに教えられることには限りがあってごめんなさい」
スタッフ「所長とこの事業所は大好きでとても働きやすいです。でも他の施設とか、違う現場も色々と経験してみたいんです」
私「○○さんはここにとって必要な人材です。でも更に学びを深めていただいて、本当に利用者さんのための介護を実践して下さるベテランさんになるにはここでの学びでは足りないでしょうし、もっと活躍する場があるはずです」
スタッフ「転職しようかなぁとも思ってます」
私「事業所にとっては残念ですが、業界にとってはプラスかもしれませんね」
スタッフ「私が辞めちゃっても大丈夫なんですか?ってか大丈夫じゃないですよね?」
私「もちろん辞められたら困りますけど、僕は○○さんの人生を応援したいです。その中で一時期一緒に協力して良い介護を実践できたことが二人の財産になると思いますよ」
スタッフ「介護は楽しいですね♪ここで働くことは楽しいです♪」
ちょっと綺麗に書きすぎたかもしれませんが、私はスタッフのやりたい介護を応援し続けました。辞めることもOKしました。それは、上司にはかなり怒られましたが、私はそれでもスタッフを守りたかったのです。
結局、そのスタッフは私が辞めるまでずっと一緒に仕事をしてくれて、私の後に退職されました。
今日の記事はあっちこっちいってしまってごめんなさい。ちょっとまとめますね。
『介護のやりがいや魅力は人それぞれで、皆それを目指し、手に入れる自由があるはず。社風や法人体系もありますが、せめて現場のスタッフを守る立場の人は、スタッフそれぞれの想いを実現させてあげる現場作りをしなくてはなりません。その中で、介護に携わる人々が自分の中にある介護のやりがいと魅力を見出していくことができると思います』
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Category 民間介護企業
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いつも中身の濃い記事を書いておられますね。
勉強になります。
この間「月刊ケアマネジメント」に出ておられたのを
拝見させていただきました。
…とっても、お若いのですね。
記事からは想像できない…と、失礼しました。
ますますのご活躍を楽しみにしております。
おほめの言葉恐縮です。しかし、まだまだ突っ込みどころ満載な若輩者の記事です。どうぞビシバシよろしくお願いします!
月刊ケアマネジメントさんお読みになられたんですね。恥ずかしいですが、御縁あって一つのコーナーで取材していただきました。ありがとうございます。
若いと言っても先日幼稚園児に「おじさん」と初めて呼ばれました。年明けには27になります。介護業界に未来を!頑張ります!!
現場で働く人の本当の評価は利用者さんしかできないと思います。評価基準は「利用者さん、ご家族の笑顔(の質)」ですね。
一方、管理者ともなると、利益をあげなければなりません。これは絶対ですね。ただ、その利益を得るための手段によっては肯定はできませんが。
ちなみに、自分は「おじさん」なんて子供に言われたことありませんよ!永遠の「お兄さん」を目指します!kinsanも若さを保たないと!
昔は部長レベルでも、骨のある方が多かったですね・・・。自分を買ってくれていた方は、地方に飛ばされました・・・。
評価基準・・・考えてしまいますね。明確なものが無いから困りますし、しかし明確にするものでもないし。。。
あえて、主観と客観の間の評価を挙げると、地域の評価でしょうかね。メディアに取り上げられているとかではなく、地域のケアマネ、医療機関、利用者さん、家族、行政、他事業所から“良い事業所”と口コミで広がることが質が良いといえるかもしれませんね。
僕はいつまでも若く元気にいたいと思いますよ♪まずは気持ちから♪gitanistさんはチョイ悪まっしぐらな感じですね。
民間企業の厳しさは抗うことができないことが多いんですよね。理不尽なこともありますが、何事も人生前向きにいきたいとおもいます・・・