認知症の方が覚えてくれた!

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認知症の方が覚えてくれた!

2009年12月8日


四月から週一でボランティアに来てる学生のHさんがいます。今日はHさんに教えられたことについて書きます。


要介護1で認知症がある女性のMさんがいます。ADLは自立です。ほんわかとウィットに富んだジョークが楽しい、明るい感じの方です。
Mさんはすでに三年以上来ていて、私が就職する以前からいらっしゃいました。


Mさんは人の名前がほとんど覚えられません。娘さんや家族の名前も最近は忘れてます。
Mさんが名前を覚えているのは二人だけ。

一人は同程度の認知症状で家も近いWさんです。
いつもWさんと行動していて、「Wちゃん」と愛称で呼んでいます。

もう一人は以前在籍していた男性スタッフのAさん。
物腰柔らかく、柔和な表情と優しさ、加えて芸名のような本名。
MさんはいつもAさんを見つけると「Aさ〜ん」と笑顔で手を振られてました。


私が知る限りMさんが名前を覚えているのはその二人だけです。


その他は家族も、ケアマネも、スタッフも、利用者もみんな決まった呼び方です。

「奥さん」
「おじさん」
「おばぁちゃん」
「おじいさん」
「お兄さん」
「社長さん」
「お姉さん」

ちなみに私は出会ってから今日までずっと”お兄さん”です。名前を教えてもすぐに忘れます。



さて、もう気付いた方もいらっしゃるでしょう。


Mさんが、週一回で計約25回、100時間程しか一緒にいたことがないHさんの名前を覚えたのです。

二人は一緒に茶碗拭きをしてました。するとMさんが「Hさん」と呼び掛けたのです。

私の名前を伝えても、すぐに忘れて、伝えてすぐに私を「お兄さん」と呼ぶMさんが、作業中に唐突にHさんの名前を呼んだのです。


ミーティングでそのことをスタッフで共有するとみんな驚きました。口々に「私たちの名前は未だに覚えられないのに…」



MさんがHさんの名前を覚えられたのは何故なのでしょう?


私は一つの要因が思い当たりました。


それはHさんがデイに来てからまず利用者さんにする挨拶です。


Hさんは毎回、利用者さん全員に「こんにちは!Hです。お久しぶりです。今日もよろしくお願いします」と。


毎回ちゃんと名前を名乗って挨拶するのです。


Hさんが意識しているかしていないかはわかりません。

名前を知ってる顔見知りの方に自分の名前を毎回名乗ることは必要ありません。しかし顔は見覚えあっても名前を忘れてしまう認知症の方には、自分自身の名前をしっかり毎回伝えることは大切なことです。


私たちスタッフは「Mさんおはようございます」と挨拶はしますが名乗りはしません。

その裏には挨拶が毎回のルーティーンになって、Mさんという人の状態をしっかり意識していなかったこと、Mさんはどうせ名乗っても忘れてしまう、という潜在意識があったのです。



いつの間にかその人に合わせた適切な接しかたを忘れ、相手の限界をこちらでつけてしまうこと。

いけないと分かってはいても、私たちが日常業務の中でいつの間にか忘れてしまうことですね。


純粋なHさんの姿勢から学ばせていただきました。
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Category 認知症

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