相性の良い利用者!

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相性の良い利用者!

2010年11月10日


今日は『相性』について、色々とご意見いただけたらと思います。

介護の仕事をしていると、気の合う利用者、苦手な利用者、思い入れが強くなる利用者、あまり関心が持てない利用者、というものがどうしても出てくるものだと私は経験から感じています。


そのような私たち介護職と利用者間において、気が合ったり、合わなかったりする事柄をここでは『相性』と表現したいと思います。


さて、私の事業所には今まさにターミナル期にある利用者Fさんがいらっしゃいます。


上司がその方と『生死』について対話をしてくれました。


私は後になって上司からFさんとの対話の様子を聴き、Fさんの様々な想いを知りました。

・どうしてこんなことになってしまったのか?(葛藤)
・まだ私は死にたくない。生きたい!(未練)(受容できない死)(やり残していること)
・でも、最期はあの家で迎えたい(希望)
・笑って死にたい、向こうで誰々に会いたい(未来)

そのことを聴いていて、私はFさんという人の中に秘められた大切な想いの一つ一つを感じる度に、胸が締め付けられそうになり、また自分がFさんに深く関われていない悔しさにも襲われ、ただただ涙が溢れるのでした。

上司と、Fさんへのケアリングについて対話しました。


そして私はふとこんな言葉を口にしたのです。

『(自分はデイサービス勤務だから)僕はここに転職してから、Fさんのような、ゆっくりと徐々に死に向かう生きざまをありありと見せてもらったのは初めてです』

と。


その言葉を口にした次の瞬間また別の言葉が口から出ました。

『あれ?今まで少ないにしても、同じように徐々に衰え、亡くなっていった方を見てきたはずなのに、なんでFさんが初めてなんて言ったんだろう???』


上司は一言・・・『なんでだろうね・・・』と言いました。



つまり、私はFさんに非常に思い入れが強いのです。これまで出会った方、同じようにターミナル期をゆっくり生きて、亡くなっていった方を見ていたのに、Fさんには強く心が揺さぶられるのです。


何故でしょうか?


『給料をもらって、専門職として、仕事として利用者と接しているのに、思い入れが強い人もいれば、そうでない人がいる!?何を言っているんだ!?』

とお叱りを受けるかもしれません。

『同じよう(平等)に、利用者に接してケアを提供しなければいけない!』

とも言われるかもしれません。


しかし、事実なのです。自分の中に間違いなく利用者に対しての『相性』が存在しているのです。
良い悪いではなく。。。


何故でしょうか?

福祉の一つである介護は平等でありながら、個別性なのです。相性が存在しているのです?


私たちは何故、相性が生まれるのでしょうか?

そして、相性なるものを前提として介護の仕事をしてもよいのでしょうか?


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Category 介護議論

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この記事へのコメント
 相性,あって悪いとは思いませんよ。「支援者」と呼ばれる仕事をしていますが,そもそもは人間ですから,「どうやってもうまくいかない」方や「1言われると10わかる」という方もいて,当然だろうと思います。

 ただ,記事内で指摘していましたが,利用者さんからすれば「相性」で仕事の中身に差が出ては困ります。

 どんな方と「相性」がいい(あるいは悪い)のかという傾向を,自分自身で理解しておき,苦手な方を担当する時には,自分が苦手な方だということを常に意識しておくことが大切です。
 これが「自己覚知」です。

 また「自己覚知」に基づいて,上司にはスーパービジョンを受けて,苦手な方に対してサービスに差が出ないよう他者から意識してもらうことも大切です。


 先ほど記しましたが,人間ですから得意不得意はあります。それを補う「仕組み」を,自分の周囲でつくっておきましょう。
Posted by Maa-chan at 2010年11月10日 23:17
Maa-chanさんコメントありがとうございます。

自己覚知とそこから生まれる「仕組み」によって利用者への差を減らしていくということ、おっしゃる通りだと思います。


さて、二点考えます。

仕組みの中で苦手な方に対して接したとしても、人は気づくものだと経験則で感じます。人は自分を嫌う人がわかるのではないでしょうか?何となく感じる。
それは、心理学的にもよく言われますが、ノンバーバルなサインとして出てきてしまいますからね。抑えようと思って抑えきれない。それでも接し続けなくてはならない。

相性、あって然るべき。そしてそれから生じる差をできるだけ是正していくべき。

さてしかし、悪い相性を良くしていくことはできないでしょうかね?私は試みていくべきだと思います。
方法としては、自己覚知、他者理解、他のスタッフの見解、他の利用者の見解、知識源から得ること等様々です。
実は、相性が悪い人から考える自己覚知を深く深く追求していくと、自分の人生の課題と向き合うことが往々にして起こります。相手との相性が変わるのは、実は自分自身の人格成長が伴うことが必要ではないかと考えるのです。


もう一点、今は「好き嫌いの相性」でしたが、「思い入れの強い弱いの相性」についてはいかがでしょうか?

それも、自己覚知による人格成長が伴ってくると思いますが、思い入れの強い人の何が自分自身に響き、揺さぶられるのか?そこを知ることは、すなわち、自分自身と言う人間のアイデンティティや人生の課題に向き合うことになります。
そんな自覚を持って接した時、他のスタッフにはできない(つまり、唯一無二の自分だからこそできる、他のスタッフもまた然り)ケアリングができるのではないかと考えます。
Posted by kinsan at 2010年11月11日 10:14
はじめまして。
『共感』ではなく『共鳴』だと聞いたことがあります。
相性の良い方、悪い方、いますが。援助者の態度の中で、共感より共鳴だとか。
よくわかりませんが、共鳴するかどうかが重要らしいです。
Posted by shuuaruchu at 2010年11月11日 23:30
かなり前のコメントのコピー。基本的にこの考えは変わっていません。


専門性かどうかは別として(まぁ、違うと思ってるんですが・・・)、自分が一番大事だと思っていることは、「相手を好きになる」ことです。

>好きな利用者もいれば嫌いな利用者もいる。笑顔で接していながら非言語メッセージは冷たくしている人もいる。

これは努力や責任感、職業倫理でどうにかなるものではない、と自分は考えています。どうにかなっているように見えるとしたら、それは「とっても演技が上手な役者」でしかない、などと極端なことを考えてしまいます。もっと極端に言えば、相手を騙しているのと一緒。

じゃあ、嫌いな人、好きになれない人、苦手な人はどうすればよいか?

自分は、「他の人に任せる」です。相性ってあると思いますし、仕事だからって無理して接していても、その無理は必ず綻びがくる。それに、一歩ひいて相手と接すれば、そんなに無理する必要もなくなるし。

ただ、そうやって利用者さんを選り好みし続けていて良いはずがありません。ですので、「人を好きになる」ことが大切なんです。そして、そのために自分の人間性を磨く。キャパシティを広げられるように。

自分はそれが大事、この仕事を続けていく上でしなければならないことだと思っています。
Posted by gitanist at 2010年11月12日 01:04
shuuaruchuさんコメントありがとうございます。

共鳴と共感は何が違うのでしょうね?そのことをshuuaruchuさんに教えてくださった方からコメントいただけたら嬉しいのですが。
Posted by kinsan at 2010年11月13日 07:24
gitanistさんコメントありがとうございます。

セールスマネジメントやセールス技法の心理学の中でも、相性の存在を指摘しています。努力などではなく、相性なるもので、どうしても合わない人が存在することは事実だと。
そんな時は、おっしゃるように、他の人に任せることが一番良い現実的な方法だと示しています。

しかし、好きになるとか人間性を磨くという抽象的なことは私はイマイチぴんときません。

例えば、非常勤のヘルパーさんが「Aさん宅にはどうしても行けません。交代させてください」と言って、常勤のサ責が交代したりしますね。そしたらAさんと良い関係を築けたとか。。。
これは、相性という見方もできますが、サ責の人間性や感性が豊かだからとかでは無い気がするのです。
サ責には、対人援助職として信頼関係を築くための知識や技術が備わっているからという見方もできると思うのです。

相性の存在は否定しませんが、それを笠蓑に、信頼関係を築くための知識技術の習得や発揮を放棄しているような現状が介護業界にはないでしょうか?


また、今回のコメントでは好き・嫌いがテーマになっていますが、この記事で私が気になっている点は「思い入れが強い・弱い」ということはどうして起こるか?という点です。

その点はなぜだと思いますか?相性としては仲が良かったり、好きな利用者さんだとしても、思い入れが強い・弱いということが現実に起こり、ケアの質の深さという点で差が出てきてしまうと思うのです。それがなぜ起こるかを考えたいのです。
Posted by kinsan at 2010年11月13日 07:33
>好きになるとか人間性を磨くという抽象的なことは私はイマイチぴんときません

前に「そうだ!」って言ってなかった?(笑)それに、コメントの中でそういうことを書いているじゃない。

人と人との関わりなのだから、自分の人間性が重要なのは間違いないでしょう。完璧な支援をしてくれるけれども、心の中で見下されている人に支援を受けたいですか?バレなきゃいいですか?自分は、自分のことをよく思ってくれる人に関わってほしいですね。

>相性という見方もできますが、サ責の人間性や感性が豊かだからとかでは無い気がするのです

それだけ、ではないですよね。でも、それもあるとは思います。


で、「思い入れ」について。結局は、どれだけその人に関心をよせられるか、ではないのですかね?それは「好き・嫌い」とは少し違うでしょうね。自分の理念やパーソナリティと、相手にとって自分がどういう存在だと感じているか、等々によって変わるのかも。

>思い入れの強い人の何が自分自身に響き、揺さぶられるのか?

響くのは「心」でしょう。その人がどういう思いでいるのか。そこに想いを馳せることではないですか?

kinsanは、誰に対しても同じだけの思い入れを持って関わりたいの?無理だって。エゴじゃないの?自分たちはそんなに立派な、神様みたいな存在でないのだから。悟りを啓いたはずの坊さんだって、人間である限り煩悩からは逃れられないでしょう。

でも、だから仕方ないって話ではなくて、kinsanが真摯に考えているように、考え続けていくこと。その継続と積み重ねでしょう。
Posted by gitanist at 2010年11月14日 23:46
gitanistさんコメントありがとうございます。

>前に「そうだ!」って言ってなかった?(笑)それに、コメントの中でそういうことを書いているじゃない。

ブレまくりでごめんなさい。磨くことそれ自体は否定しないのですが、私はそのような“磨き方”をどうすればよいかを探したいのです。

響く心って何でしょう?心に響くってどういう状態なのでしょう?

ニュアンスで伝わりあうことがそろそろ限界なのかなと考えています。もちろん、私自身も今までニュアンスで伝えてきた面が多分にありますので、反省ですが・・・

そうしないと、こちらの記事でhttp://kintokaigo.seesaa.net/article/158698491.html一般人の方から頂いたコメントのように、介護村の介護語で話されているようにしか聞こえないのだと思うのです。

>kinsanは、誰に対しても同じだけの思い入れを持って関わりたいの?

はい。関われるものならばかかわりたいです。
不可能でしょうけど、100人のうち99人に良いかかわりができても、たった一人には良いかかわりができないかもしれません。しかし、どうすれば最後の一人に良いかかわりができるかを考えるべきだと思うのです。
そして、どうしても自分自身が関われないのであれば、それを他の誰かに託すときに、自分がなぜ関われないのか?代わる方になぜ託すのかを伝えられなければいけないと思うのです。それがチームにおける共通言語になるわけですから。

最後に書いてくださっていますが、考え続け、継続して積み重ねるほかないのですが。
Posted by kinsan at 2010年11月15日 07:49
gitanistさんへ。

私が議論を再燃させたのはなぜか考えてみました。

おそらく、悔しかったからだと思います。

Fさんにはできていることが、今まで亡くなっていった方にはできていなかった。それが悔しいのだと思います。自分がかかわった方にできることならば、全員関わりたい。

エゴですかね。神様になりたいのでしょうか。

できない自分に自己嫌悪になり、利用者・家族に申し訳ない思いになります。でも、この気持ちをなくしてしまったら、多分私は、利用者に対して、真に向き合うことをやめてしまうような気がしますので、この気持ちを大事に、そして探求したいと思います。

また、色々とご意見ください。よろしくお願いいたします。
Posted by kinsan at 2010年11月15日 08:17
jacobです
 ツッコミを入れます。

《『同じよう(平等)に、利用者に接してケアを提供しなければいけない!』》

 してくれなくてイイよ〜!
『あの職員、私のタイプじゃないから・・・」(某おババの言葉)

《自分の中に間違いなく利用者に対しての『相性』が存在しているのです。
良い悪いではなく。。。何故でしょうか?》

 あなたが人間だからです。
 あなたが介護ロボットではないからです。

《相手との相性が変わるのは、実は自分自身の人格成長が伴うことが必要ではないかと考えるのです。》

 大丈夫、成長してくから!
「伊達に年数重ねてないよね。あの兄ちゃん、最近○○になってきたもの」(某お偉方年寄りの言葉)

《この記事で私が気になっている点は「思い入れが強い・弱い」ということはどうして起こるか?という点です。》

 人は感情の生き物だからです。

《>kinsanは、誰に対しても同じだけの思い入れを持って関わりたいの?
はい。関われるものならばかかわりたいです。》

 じゃあ、介護ロボットになりなさい。

《どうすれば最後の一人に良いかかわりができるか》

 その人は、あなたに関わって欲しくなかったなかった人ですヨ〜。


我が家の要介護者は、特養で過ごしました。
A介護士、我が家の要介護者の担当となり、接する時間が多くなりました。
素人から見ても気遣いの出来る若者でした。
が、我が家の要介護者の好みのタイプでは無かった様です。
そばに寄られるのを、いやがりました。足で蹴る真似をしたりしていました。
B介護士、年配の女性で、素人から見てもやる事は雑です。
でも、我が家の要介護者は安心して身体を預けます。

 そんなものです。人が人を相手にするのだから・・・・

私達家族は、A介護士に申しわけないなと思いました。
でも本人が「イヤ!」と表現しているのだから、どうしようもありません。
「雑な人だけど本人が安心するなら、B介護士[でも]いいかぁ〜」と思いました。
結果、本人のためには「担当を替わってくれてありがとう」です。

 そういうものではないですか?介護って。

介護技術が雑になるは困ります。
相性の悪い人には、人に接する最低限の礼儀があってやってくれれば良いと思うし、相性の良い人には満面の笑みで付き合ってくれればいいです。
だって、お年寄り自身がそうやって、嫌いな人好きな人と付き合っているのですから。

 kinsanがロボットにならない事を願っています。
 悩み続ける人間でいて下さい。
 成長する(加齢とも言う???)人間でいて下さい。
Posted by jacob at 2010年11月19日 19:03
jacobさんツッコミありがとうございます。ツッコミを切り返します♪♪

>悩み続ける人間でいてください。
という言葉の一方で

>○○というものです。
>〜〜だからです。
と断定をされていますね。これは矛盾していますよ。


私はどんな介護職も、万人の利用者に対して完ぺきな介護ができる専門的な介護ロボットになるための記事を書いているのではありません。jacobさんならお分かり頂けると思います。言いたいのは、おっしゃるように、まさに『悩み続ける人であれ』ということです。


jacobさんのご意見の一部は介護職をますます危険な落とし穴へといざなうでしょう。

介護ってそういうもの、ハッキリ言えないもの、不確定要素ありまくり、だって人間だもの・・・byみつを ミタイナ

これはある意味事実ですし、一つの真理ですし、私もそのように感じています。

しかし、この一つの真理に介護職が依存した時、相性が悪いかった介護職がどうしたら良い介護職になれるのだろう?ということを振り返らない思考停止状態になった時、介護職は『相性』の合わない利用者全てを切り捨てるでしょう。他の人に代わる?代わった人の相性がまた悪かったら?相性が合う人がその事業所にいなかったら?法人にいなかったら?地域にいなかったら?


『相性』を前提としつつも、それを何とか乗り越えたい、乗り越えなければと、悩み考え続けるから私たちは専門職なのです。


ご家族の体験は私たちには無い、たった一つの真実です。現実です。

しかし、それは全ての真実ではないし、現実ではないと私は考えます。

ご家族は私たち専門職に一つのかけがえのない真実を突きつけて、目を覚まさせてくれます。

しかし、その真実が全てだと断言してはいけない。それは、専門職の目を閉じさせ、思考停止にしてしまう危険なことだと思います。

ご家族は、断定しなくてもよいと私は考えます。たくさんのご家族の一つ一つの真実を絶え間なく専門職に突きつけることが、専門職を一番鍛えてくれる力になると私は考えます。


でも、お陰さまでjacobさんはじめ、たくさんの猛者が私に真実の矢を放ち続けてくださるので、どうやら今のところ思考停止には陥っていないようです(笑)もし思考停止に陥ったら、半分jacobさんたちの責任も反省してみてくださいね(笑)
Posted by kinsan at 2010年11月19日 21:07
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