支えきれなかった認認介護

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支えきれなかった認認介護

2012年3月18日

最近デイの利用が終了になった女性利用者のHさんがいます。
ご主人と二人暮らしで、長年地元に住まわれてきた方です。息子さんが隣市にお住まいで、月一回くらい様子をみにきていました。
アルツハイマー型認知症で要介護1。ADLはほとんど自立です。認知症高齢者の日常生活自立度はUbほど。

ご縁のあるケアマネさんから「デイ利用は難しいケースかもしれない」と紹介されてきた方です。
見当識障害が強く、ご自分を10〜40代と思って過ごされていることが多いです。
ご主人の介護負担軽減と入浴が目的でした。


当初は朝の送り出しもてんやわんや。車に乗ってから「あなた(ご主人)も来るって言ったじゃない!」と涙ぐむことも。
デイに着くとお仲間と楽しそうに過ごされ、家事活動にも積極的に取り組まれるのですが、お昼を食べ終わると「じゃぁそろそろ失礼します」と外に出て行ってしまう感じでした。
少しでもお引き止めすると、涙を流したり、吐き気や腹痛、膝の痛みを訴える方でした。

それでも二ヶ月を過ぎた頃からだんだんとデイに慣れてきて、帰りたいという言葉を言わずに、一日楽しそうに過ごされるようになりました。


しかし、この頃から、洋服の下にパジャマを着込んでいたり、連絡ノートを3回くらいなくされたり、あれ?と思うようなことが続きました。


そしてある時、急にデイを休むという連絡がケアマネさんからあったのです。


理由はご主人がうちのデイを警察に訴える!とおっしゃっているということでした。
実はご主人には幻視や妄想の症状がみられるようになってきたのです。
ケアマネが主治医から得た情報では、以前からご夫婦にアリセプトを処方していたということだったのです。
息子さんは、ご両親のことが恥ずかしくてケアマネにも言い出せなかったそうです。

そして半月もしないうちにデイもケアマネも契約終了を言い渡されたのです。
突然のことが立て続けに決まり、デイの私たちは何もできないままにHさんの利用は終わってしまったのです。
一応ご夫婦で施設入所が決まったそうですが。。。



デイではHさんらしさが発揮され、笑顔あふれ、周囲のお仲間との関係もできてきたところだっただけに、利用終了は残念でなりません。


ケアマネ、事業者、主治医などとの連携不足、ご家族のケア、色々と悔やまれることが浮かびます。
特に私たちデイサービスは、ご本人がデイにいらっしゃる時間をみているだけではダメだということ、それでは住み慣れた地域での生活を支えることなんてできない。そのことを今更ながら痛感させられました。

送迎時にお会いするご主人はしっかりされた良い旦那さんと見えていただけに、自分たちの眼力の未熟さも反省するところです。


また、今回改めて考えさせられた「認認介護」の課題、住み慣れた地域での生活を支えることの難しさ。。。
もし、ご夫婦の入所がなかったら支援は続くわけです。デイを拒否し、サービスの介入を拒む認知症のご夫婦にどうアプローチしていけばよかったのでしょうか。。。


Hさんご夫婦以外にも認認介護の利用者さんに関わってきましたが、最期までお二人ともご自宅で看取れたケースはありません。どちらも、もしくは一方が入所か入院してしまいました。


自分たちの無力さと、他事業所、他機関との連携不足を痛感させられました。
Hさんご夫婦が新たな環境でご自分たちらしい生活を送ることができるよう願っています。。。

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Category 認知症

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