介護福祉士としてのアイデンティティーが生まれ変わる日

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介護福祉士としてのアイデンティティーが生まれ変わる日

2015年11月24日

介護職として10年、私は自分のアイデンティティーが大きく変化していることに戸惑い、自分の存在価値に自信がなくなっています。そんな今日この頃です。


主任という立場になってから相対的に現場で利用者さんとガッツリ向き合うという時間が減ってきました。これまでもリーダーや管理職の経験もありましたが、訪問介護の現場であったり、管理職という名の現場職、というように、なんだかんだ現場に入っていることの方が多かったです。

それが今、本格的に一事業所のマネジメントを任せて頂けることになってきているのです。
これはとてもありがたいことです。

一方で、どこまでも現場の介護福祉士として利用者さんの介護をしたい!という想いは消えるはずがありません。今まで、10年間それを自分の仕事の信条として介護をしてきたのですから。

信条と現実で求められている役割。この間をゆらゆらしていました。



こんな私が先日、現場のリーダー(日直のようなオペレーションの責任を負う)の日がありました。
「よし、今日は普段皆んなが出来ないようなオペレーションで、利用者満足もスタッフ満足も上げてやるぞ!!」という気持ちで気合が入っていました。信条と現実のギャップで色々と溜まっていたのかもしれません。

利用者さんから出た外出のニーズ、これをすかさずキャッチして、スタッフと一緒に楽しい時間が過ごせるよう場を組み立てて指示をしたつもりでした。
しかし、ムリ、ムラ、ムダの連続。

「訪問が一件抜けてますよ。自分が生きましょうか」
『あ、あぁ、お願いします』

「Aさん薬変わったんですよ」
『えっ⁉︎そうだっけ?』

『ねぇ、この方って電話必要なんだっけ?』
「あぁ、やっておきますよ」

現場のことがわかりません。

挙句、利用者さんのお一人が転倒。幸い大事には至らない事故でしたが、自分の空回りが現場を混乱させて、スタッフを困らせて、利用者さんに不利益が出ていることは明らかでした。


現場のことがわからない。
自分が介護職として皆の足を引っ張っている。


信条と現実のギャップに悩んでいた私にとって、トドメの一日でした。


恥ずかしくて情けなくて「僕がいると皆んなに迷惑かけてしまって申し訳ないです」という自虐ネタが、さらにウザいという自己嫌悪。

利用者さんの介護のことを一生懸命考えて、ひたすら介護をしていたら結果も出たし、楽しかったのに。。。自分の方がスタッフより経験も多いんだ!と少なからず奢っていた自信。

介護職としてのアイデンティティーが崩れることがあるとは夢にも思っていませんでした。

20代の頃、壇上で介護の理想を語る演者に対して「現場も知らないくせに!!」と思っていた言葉がそのまま自分に跳ね返ってきました。
「(上司に)現場の邪魔になるから現場来ないでよ」と思っていたことをスタッフに思われる日が来るのではないかと、やはり自分に跳ね返ってきました。


私の介護職としてのアイデンティティーは最近、本当に壊れていました。



しかし、私は本当に恵まれているというか、ご縁を頂いているというか。このアイデンティティーの崩壊と同時期に、たくさんの救いの出会いがあったのです。

まず、上司がいわゆる中間管理職の入門書とも呼ぶべき本を紹介してくださったことです。

その本には『自分の立場が変わったことを自覚せよ』しかし『目指していることは変わりない』今求められている『役割を果たすこと』そのために『必要な新しいことを学ぶ』ことなどが記されていました。

そして、現場からたたき上げられて今はマネジメント業務に就いている、私が尊敬するたくさんの介護福祉士から、今の私と同じ想いをしたこと、乗り越えたこと、今でも同じ想いであることを教えていただく機会が立て続けにありました。


皆、自分が利用者さんと関わり、自分の専門性としてその力を発揮して、利用者さんの生活に結果をだすことに誇りを持っていたこと。利用者さんから離れていく立場の中で介護職を辞めようと思ったこと。変わりゆく立場からできる、利用者さんの生活を応援すること。具体的なエピソード、手法のアドバイスなどなど。。。

本当に多くを教えて頂きました。



まだ介護職の中間管理職として出した明確な実績は乏しいです。まだまだ現場の一流プレイヤーぶっていたい気持ちの方が強いです。
でも、20代の自分に感謝の気持ちを持ちつつ、私は新たな介護福祉士としてのアイデンティティーと誇りを持って30代を過ごしたいと思います。


自分を育て、見守り、応援してくれた、たくさんの先輩や上司の顔を思い浮かべ、彼ら彼女たちが私に教えてくれた介護職の楽しさ、介護職のやりがいをスタッフにも伝えつつ、今の立場だからこそわかるまた違う介護職の楽しさ、やりがいを探して見つけ出して味わおうと思います。


ただ、もし一つ愚痴をこぼすならば、ただ純粋に現場のプレイヤーとして仕事をして結果をだせる介護福祉士こそ、最も評価される仕組みであればと思います。
他の専門職の中には、その専門性一つで生活に困らないだけの待遇を受けられる職もあるのですから。

介護福祉士にもそのような社会の評価が出されるよう、できることをやっていきたいと思います。

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Category コラム

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この記事へのコメント
こんにちは。
介護職のかたはいつも大変なお仕事されてますよね。
してもらって当たり前って思う人も少なくないですものね。
生きがいややりがいだけでは片づけられないこともありますよね。
応援しています。
Posted by チョビ at 2015年12月01日 16:56
チョビさんコメントありがとうございます。

仕事は大変ですが、大きく変われる大切な仕事です。
楽しく、熱く、真剣に取り組んでおります。

応援よろしくお願いいたします!
Posted by kinsan at 2015年12月02日 12:29
ぽんきちです。
楽しみにコラムを読ませて頂いています。
結果を出せる介護福祉士....

ちょっと、金さんの言われている「結果を出せる...」
と意味合いぎ異なるかもしれませんが、
ほんのひとコマ、こんな場面がありました。

廊下に一人ぽつんと車いすに座りじっとしている利用者さんがいました。
ゴミを捨てに行き、戻る途中、早くユニットに戻らなくては....と思う自分、一言声をかけよう!と思う自分....
後者の行動を取りました。
「〇〇さん、お変わりありませんか?お身体大事にしてくださいね。」と、声をかけたところ、「嬉しい」と返答してくれました。

利用者さんが、喜んでくれる.....
小さなことかもしれませんが、その小さなことが大切なんだと思った一日でした。

そして、利用者さんが喜んでくれることも、一つの結果なのかなと...

ぽんきちでした(^-^)


Posted by こぶたぽんきち at 2015年12月12日 21:59
こぶたぽんきちさんコメントありがとうございます。

仰る通りですね。
そうした小さなことでも何か結果として出せたことが僕たちの存在意義だと思いますし、そこには根拠、専門性があるとなおよいと私は思います。
Posted by kinsan at 2015年12月22日 06:13
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