ぼくらの空想介護読本

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2015年12月14日

2025〜2055年、僕ら介護福祉の仕事はこうなっている。

ヘルパーさんは記録を書かなくて済むの。
訪問・退出と同時にセンサーで時間が記録されるの。利用者さんへかける言葉の全てが音声認識されて、特定の用語が抽出されて、訪問時に提供したサービスが全て自動で記録されるの。
(まぁ、だから独居で寝たきりの利用者さんに声かけもろくにせず、無言で作業のような介護をする、ということは減るわけ)
訪問記録は自動でデータベース化されて自動で国保連に伝送されるので、月末月初の請求業務もほぼ間違いなし。
不正なし、返礼なし、残業なし。

そもそも、ヘルパーさんは訪問しないでも自立した日常生活。オール電化、スマート家電、車椅子になるベッドなんてものに囲まれるユビキタス社会。
移乗なし、モーニングケアなし、食事準備なし、食介なし、服薬補助なし、更衣は必要かな?
電動車椅子が、脳波を読み取って、乗り手の意思に基づき自由に移動できるの。

外出しても全自動自動車に車椅子がそのままドッキング。座位が保てず、リクライニングしたままの方も、脳波から、行きたい場所を指定すれば勝手に車は連れて行ってくれるの。
福祉タクシー不要、デイの送迎不要、自費のヘルパーさん不要。
車離れが激しくなり、大手自動車メーカーの倒産が相次ぐ中、要介護者に全自動自動車が低廉に提供され、国民は移動の自由、企業は株価、国は税収増という三徳。


買い物代行なんてそもそも必要ないの。地域の人が助け合いで買い物してくれる必要もないの。だって、寝たきりのままでも、自分で端末を脳波で操作して商品を選べば自動で届けてくれるし。
今だって、若い人だってネットスーパー使ってるし、普通だよね。


排泄はねそもそも失禁なんてものがなくなるの。排尿排便のサイクルや突然の波も漏らさずあなたの体に取り付けた小さな受容器が電気信号としてあなたの体内から発せられるサインを受け取って、あなたを適切なタイミングでトイレへご案内。あとは、スペースシャトルにあるバキュームの地上に合わせた型の機械が適切に搾り取ってくれるの。手も陰部も汚れずクリーンよ。
オムツメーカーは軒並み倒産。今は高齢者も性を大事にしようというノーマライゼーションが主流だから、メーカーは皆高齢者用のオシャレな下着作りが主産業なの。イケてるでしょ。


食事や水分もほぼ完璧なシステムでオートマティックに管理されてるの。
バイタルサイン、体重、発汗量、睡眠時間等と合わせて、侵襲無しで本人の血液検査が自動血圧計レベルで測定できるから、日々のタイムリー生体情報に対して必要な栄養素、水分量、薬の処方まで、その日の体調に合わせてドクターの診断無しでタイムリーに出てくるから飲み忘れもなくて一石二鳥。ぴったりな量で出てくるから無駄な薬価も節約できるね。
その生体情報は自動で近所の配食センターにデータとして送られ、本人の嗜好や禁食含めた食事が作られて届けられるの。
完全なる摂取によって、みんな健康になりますね。動脈硬化はじめ、様々な生活習慣病やそれに起因する疾患、障害が減少。
健康寿命が伸びて、ますます社会で働く高齢者が増えるの。消費も増えて、高齢者経済特区がいくつもあるくらい。
あ、ちなみに高齢者って80歳以上からね。


ケアプランはもちろんあるけど、マイケアプランが主流。ケアマネに頼む人ってほぼ皆無だよね。
今はクラウド上に蓄積された膨大なケアプランから、自分と要介護度、主訴、年齢、性別、住所地など、属性に一定の類似性がある人から導き出されるニーズが自動的にはじき出されるから。これが一次プラン。
そして、自分の生活歴など、ケアマネに求められていた23項目の100倍の2300項目の情報を入力すれば、よりあなたらしいケアプランが自動で出てくるの。これが二次プランね。
え?2300項目も情報を入力できないって?
いやいや2015年頃に始まったマイナンバー制度ってあるでしょ。あれ、今では生まれてから今日までの情報、例えば生まれた病院から、卒業した学校、就職先、かかった病院や病気の情報全てはもちろん、担任の先生やクラスメイト、先輩後輩、上司、親兄弟、配偶者、子供、孫までの情報も加味されているし、趣味や習い事、部活や付き合った人、不倫した相手の情報まで自動で記録されるような、個人にまつわるスーパーコンピューターともいうべきものになってるの。
だから、そのマイナンバーの情報をそのままマイケアプラン作成ソフトにダウンロードすると、勝手に同期されて二次プランがでるからあなたをまんま反映したものになるよ。

ちなみに、マイナンバーに記録された情報とそれが記録された時のバイタルサインなんかもタイムリーに同時記録するプロジェクトが進んでる最中なの。
新社会人になって出勤する時の脈拍や、不倫相手に会ってる時の呼吸とかが記録されるってこと。これが実現したら、いうなればその時の感情がマイナンバーに記録されるの。つまり、思い出や記憶があなたにとってどのような意味を持つのかまで記録されるから、あなた以上にあなたを反映したプランになるはず。すごいでしょ。記録されたデータがあなたのことをあなた以上に誰よりも知っていて、半永久的にあなたを記録しておいてくれるの。
どうしても嫌だっていう変わり者だけが、自費でケアマネジャーという人にアナログなケアプランを作ってもらうらしいよ。


そして認知症ケアなんてものはなくなるの。
だって、認知症の人の想いを理解(と言う名の介護職の押し付け解釈)なんてことをしなくても、萎縮して減少した神経細胞にわずかに残された電気信号の量を増幅させて、神経伝達物質が増量して、高次脳機能が活性化して、中核症状がある程度緩和されるし、自分の意思表出ができるようになるから。そういう機械があるのね。
いえいえ、そもそも退行変性疾患の認知症を世界が克服する日が来るから。認知症阻止薬が世界で認可されるの。
もはや戦後ではない   ではなくて
もはや認知症はない   という時代。
バリデーションも、タクティールケアも、ユマニチュードも過去の伝説になるの。棒で火をおこす技術みたいなもの。原始的で遺産のような技術になるの。


結局時代は施設になるの。施設といっても単なるハコ物ではなくて、地域がまるごと介護のシステムとしての街になっているの。過疎地域、限界集落では皆おらが村を捨てて、スマートケアコミュニティシステムタウンに移住するの。地域包括ケアシステム?なにそれ?
自宅で死にたい人なんてよっぽどの変わり者。みんな“タウン”に入ってそこで死ぬの。それがフツー。
タウンの要介護者には一人一台C3POというドロイドがコンシェルジュのように支給されるの。あらかじめ自分の終活希望をプログラミング(あなたの脳が未来の状況に応じてあなたが下すであろう選択を自動でけいさんして出してくれる)から、家族なんかよりよっぽど自分を代弁してくれる後見人だし、ドロイド後見人には法的力も認められてるの。安楽死も選べるよ。ドロイドが幇助してくれるから、お医者さんを守る尊厳死法も必要ないね。

そもそも財源はって?
んー、とりあえずベーシックインカムね。それでなんとかなるような社会保障の仕組みでここまで書いたような社会が実現しているから、深く考えなくてもいいでしょ。



こうした日本の先駆的な介護事情を輸入したアジア諸国は平均高齢化率がようやく30%になったから、みんな日本を真似ているの。
でも、最近ようやく高齢化社会になってきたアフリカ各国は、こうした日本の先端の介護システムを嫌っていて、それよりも、前近代的な『介護保険制度』っていう代物を輸入しようとしているらしいから、大丈夫かなって心配ですけどね。



こんな介護福祉の世界って素敵でしょ。


あれ?介護福祉士って何か必要なことあるのかな?

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Category コラム

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