介護従事者による虐待報道からみる介護職の甘え

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介護従事者による虐待報道からみる介護職の甘え

2015年2月10日

施設に入所している高齢者が施設職員に虐待されるという事件がセンセーショナルに報道されてから少し時が経ちました。
この間、介護従事者による虐待に関して多くのメディアの方が我々介護現場職に意見を求めてきたのではないでしょうか。
オープンクエスチョンのようで、実は「こう言って欲しい」という結論ありきの証言としての意見を求められていたような気がします。
「介護職の労働環境は虐待を犯すほど過酷な実態なんですよね」という、実はクローズドクエスチョン。


メディアは何をしたか。何を報道したか。いや、何を報道したかったのか?
虐待の映像と共にワイドショーの司会者とコメンテーター、公共放送、夜のニュース、新聞までもが「なぜ虐待がおきたのか?」「虐待を犯すほど介護職は過酷な労働環境や、採用状況、人材確保問題を抱えている」というネガティヴな情報。
そしてその実態を証明するものとして我々現場介護職の“生の声”が使われました。


介護という尊い仕事をしている誠実な人間たちが、かのような事件を起こすほど人間性が歪んでしまう労働環境が介護である。として、社会保障政策を切り詰めている政権批判へのプロパガンダに使われている気がしてならないです。
そう、昔から感じているのですが、介護のネガティヴキャンペーンは誰かに煽られているプロパガンダなんちゃうか?と。

なんだか、それに我々の生の声がいいように現場を代弁しているように使われている感じがしてなりません。そして、私たちも「そうなんです、大変でしょう」と声を取り上げてもらえることが現場の声を世に発信しているような錯覚に陥ります。


あぁ、失敗した。
自分たちの仕事の労働環境とかの話を自分たちで卑下し悲惨だと言わされたー、、、ということに気づいたのです。


た・し・か・に、慢性的な人材不足が教育の遅れ、教育ハードルの引き下げ、採用ハードルの引き下げの大きな原因であることは事実だと思います。
しかし、私たちはいつも、「人がいない」だから「良い介護ができない」という言い訳を持ち、これを捨てられないのではないかと思います。


なんかスネ夫みたい。


介護の魅力はこんなに素敵なんだよって発信する一方で、ネガティヴなことがあると「だって人がいなくて大変なんだもん」「こんな過酷なのに頑張ってて偉いでしょ」って逃げられる。



現場の介護職のあなたはここまで読んだら「自分はそんな介護職じゃない!!」って思うかもしれません。
そう、私もそう思います。自分がこんなこと言われたら介護福祉士としての誇りが憤怒します。
でも、構造がこうなってないか?って思うのです。



「原因はなんだと思いますか?」とメディアの方は聞いてくれました。だから私たちは答えたはずです。「教育の遅滞です」と。
ただ、教育が遅滞する原因を芋づる式に引っ張り続けて結局「人材不足と労働環境」が一番クローズアップされてしまうわけ。


つまり、メディアの報道の中に一言でもいいから「我々介護職も悪いんだよ。専門職としての倫理と学び、リスクマネジメントとかが出来てないんですよ」という自戒の言葉があるべきなんです。メディアは介護職はかわいそうだ、と貶めないで、介護職のあなたたちにもできることはないの?って問いかけることが必要だと思うのです。



私はパワーバランスに最初から上下関係が実在していることが、ある意味専門職たる所以だと思っています。
ですから、いつでも利用者さんを虐待できるんです。簡単です。
私の信条。介護職はいつでも、利用者さんを、殺すことも、廃人にさせることも、絶望させることもできる。その可能性をはらんでいるって。

つまり、介護従事者による虐待は常に起こり得るリスクなんです。聖人君主である介護職が過酷な労働環境によって歪められて起こる青天の霹靂ではないのです。


きっとみんな現場にいればそれがわかっているはず。

だからこそ、今回の介護従事者による虐待事件を受けて、私やその周りの介護業界人が行ったことの多くはおそらく「介護従事者による虐待についての研修」だと思います。そもそも私たちも虐待を犯す可能性がある、虐待とはそもそも何か、虐待発生の背景、どうすれば防げるか、と言った内容です。

平たく言うと、改めて一から学びましょう、というもの。経験も基礎教育も、勤務環境も異なる介護現場ですから、事件発生からの経過時間を考えれば、この基本から改めて学び直すということが事業所のまずできることだったと思います。


私たちは気づいているのです。介護従事者による虐待は人手不足と労働環境が改善しても無くなりはしないことを。
虐待(専門職がクライエントに対して行う反逆行為)は私たち専門職にとっては常に踏み外しかねないダークサイドなんです。フォースの使い方を間違っちゃいけない。


メディアや社会の憐れみのぬるま湯に浸かってちゃダメですよ。
フォースの使い方を我々自身が専門職として自戒し自浄しあわなければ。


最後の方意味不明(; ̄ェ ̄)


まとめ。
@介護従事者による虐待報道は介護職の人材不足と労働環境の過酷さをクローズアップさせるだけです。
A介護職の魅力をいかに発信しようとしても結局この報道の信憑性を証明する証言者になっている私たち介護職。
Bプロパガンダにされてるんじゃないのかい。
Cそうやって私たちは可哀想で頑張ってる介護職という構造の中にいることが楽で、慣れちゃって今日まできてないかい。
Dでもね、そもそも専門職は力があるんですよ。正しく使わないと簡単に虐待する可能性はあるんです。
Eその事実を認め、作られた構造を自ら突破し、専門性を研鑽し、自浄作用が働くようにしていかなければならないよね。


でも、たしかに、人材不足と労働環境の改善は必要だよ。でもこれがクローズアップされて私たち自身が社会が作ってくれる言い訳によってEを棚上げしてはいけないよ。ということ。

だから、もしメディアに注文するならば、虐待がなぜ起きるか?ではなくて、虐待はおきるものだという前提に立ち、それをいかに減らすか、その組織的取り組みや専門性を持って取り組む事業所や人を取り上げていくことが前向きなんではないかなと思いますよ。


とりあえず、介護職は優しくて誠実な人たちがやっている、という勝手なレッテルはそろそろ外してもらいたいもんだ。そうしないと、次の事件が出た時に、どうして優しい介護職が!?ってまた騒ぐだけでなんにも解決しないからさ。

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Category コラム

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