介護職と虐待について

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介護職と虐待について

2016年7月19日

介護業界の人ではない一般の方々に介護についてお話しする機会がここ最近まとめてありました。
そこで何度も受ける質問は「介護職のやりがいと魅力」と「何故介護職を続けているのか」と「介護職による虐待についてどう思うか」です。
これセットなのか?というくらい聞かれます。

一時期よりメディアの報道は減ったものの、介護職の虐待は一般の方々の記憶に未だ新しいようです。
「介護職による虐待についてどう思うか」について思うことを書いておきたいと思います。


まず、この質問の背景には「どうして介護職のように優しい人たちがそんな酷いことをするのか?」という疑問と「虐待してしまうほど過酷な労働環境なのか?」という疑問の2つがあります。
理解不能だからこそ質問になるのでしょうね。


前提から書いておきたいと思いますが、介護職は専門職です。専門職というのは一般の方々とくらべて、知識、技術、情報、経験が違います。だからこそその領域においては一般の方々と比べて強者になるのです。
強者だから私たちは「同じ目線で」「対等な関係」なんて理念が大切だと教育されるのです。放っておくと上下関係が嫌でも出来る力を持っているから。

僕たち専門職が持つ力は人の人生を狂わせることも、生活を壊すことも、命を奪うこともできます。それが専門職。だから普通はライセンスがあるわけです。特に医師などはかなり力があるので資格ではなくて免許なわけですね。

僕たちがこのパワーを自分の恣意で如何様にも使うことができたら危険です。ダークサイドに堕ちてしまいます。そうするとせっかく教育されて得た力が悪い方にいってしまい、被害者が増えます。専門職がそんなことではいけないわけです。

だから私たちには職業倫理や法による縛りがあるわけですね。ダークサイドに堕ちると、資格を剥奪されたり、その業界で仕事が出来なくなることもあるわけです。

医師も弁護士も教師も聖職者と呼ばれていると以前も書きましたが、介護職も同じ、人の人生、生活、命に影響を与えられる対人援助専門職である時点で堕天使になってはいけない、聖職者なのです。

ですから、介護職が虐待をするなんて信じられないという疑問は愚問で、僕たちはいつでもどこでもどなたでも虐待だろうと人殺しだってできる力がある、ということです。


ではなぜダークサイドに堕ちるのか。


社会福祉法人 東北福祉会 認知症介護研究・研修仙台センター「施設・事業所における高齢者虐待防止学習テキスト」によると介護職による虐待の要因は5つとされています。

@組織運営、Aチームアプローチ、Bケアの質、C倫理観とコンプライアンス、D負担・ストレスと組織風土

です。
個人的にはこの5つに加えて、そもそもの介護事業の枠組みや、介護職養成などのあり方を規定しているE制度設計の適正さ、があると考えてます。


で、一般の方々にとってはDが際立って要因として捉えられているきらいがありますね。
ただ、D=つまり、介護職は過酷な労働環境でストレスフルな状態にいる、と思い込まれているので「かわいそう、大変そう」と同情されがちですが、実はその同情によって、私たち介護職自身がその他の要因から分析しない結果になっている気がします。

過酷な労働環境があることは一部事実でしょう。しかし、それだけが要因で虐待へと進んでしまうのではないということ。
ただ、Eを挙げたように、量産化しなければいけない介護職に対して、教育やチーム作りをすることなどが追いついておらず、共通の基準の教育が貫徹されているわけでもない介護職は、入社した事業所次第であるということも事実です。
そもそもこの業界の現状自体が介護職による虐待の温床を持っているとも言えるかもしれません。


良い介護とは何か?を考え続けられる組織であり、そのプロセスの中で自然と虐待の芽が摘まれることが何より大切なことだと思います。


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Category コラム

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