介護の専門性新提案の認知症利用者の居場所のリンクについて
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認知症利用者の居場所
うちもデイサービスなので認知症が進行している利用者がいます。Mさんです。私が入りたての頃は会話もわりとスムーズで他の利用者と囲碁やゲームもできました。
わずか四ヶ月ですが、ゲーム等は出来なくなり、会話の前後に関係無く大声をあげて怒鳴ったりするようになりました。
『おまえは周りの人間に嫌われてるんだよ!』
と怒鳴って他の利用者を泣かせてしまったこともあったようです。(これは完全にスタッフのミスですが…)
そんなMさんに関して、ある朝の送迎時に車中であった会話です。
いつものように(言葉は悪いですが)認知症は無く、クリアな利用者を二人乗せて運転してました。
利用者Aさんが「最近Mさんはおかしくなってきたわね」とおっしゃいました。
利用者Bさんが「本当ね。私も怖いわ。こないだもいきなり怒鳴るんですもん。前はもっと普通な感じだったのに…」
この言葉を受けて私は「そうですね。私がここに来た時よりも少し症状が進んでしまいましたね」と言い、この後どう話をしようか考えてました。
するとAさん「でもMさんも病気の症状であんなんなっちゃったんでしょ?本当は良い人だったのに可哀相だわ」
Bさん「あの病気は本人や家族が1番辛いってテレビでやってたわよ。当人が悪いんじゃないのよね」
私は「そうなんですよ。本人にはどうしようもなくて、本当に辛いことなんですよ。どんなに症状が進んでもMさんはMさんなんですよね」
Bさん「あの人本当は優しい人よね」
しばし沈黙の後。。。
Aさんが素晴らしい一言を言いました。
『でも私がボケちゃってもここに来ればみんな優しくしてくれるから安心だわ♪』
私は赤信号を素通りしてしまいそうなくらいこの言葉に感激しました。
認知症対応デイサービスやグループホーム等、認知症に特化したケアは数多くあります。やはり問題行動と呼ばれる症状等があり、クリアな利用者と一緒の生活は簡単なものではありません。
しかし、二者を切り離さず、同じ時間を共有する介護をすることにより、認知症のMさんを理解してくれる人と居場所ができました。それは、Mさんは認知症である前に一人の人間であるということに他なりません。
そして、Mさんを見ているAさんやBさんも、自分たちがいる場所と、仲間であるMさんの存在を感じることができるのです。自分たちのように老いて、社会的役割の喪失や孤独感の中にある老人でも、また更に体が悪くなっても、ここならば自分を認めてくれる仲間がいる。そんな居場所がこの地域にある。利用者がこのような気持ちを持てるように支援することも介護の専門性の一つではないでしょうか?
誰もが当たり前の存在として関わりあう人間の営み。長い人生の中でそれを失ってしまった人たちと一緒に、もう一度当たり前の自分とあなたを感じられる場所を作りたいものです。それが介護だといいな。
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Category 認知症
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