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誰も真似できない共感の極意!
『共感』と言えば介護に限らず、福祉援助技術の重要な一つです。利用者が生きてきた様々な人生。順風満帆な人生もあれば、目を覆いたくなるような辛い挫折の連続だった人生もあります。
そんな十人十色の人生を歩んできた人が、人生の終わりに何らかの理由でともに集っている場所。それがデイサービスです。
私の勤めるデイサービスにも本当にたくさんの方が来ています。所得で言えば生活保護の人から有名企業のOBや社長婦人。職業で言えば農家の人から専業主婦まで。
そんな利用者に対して私たち介護職が行う仕事の一つに『その人の人生や人格や境遇を受け止め、老いや諸所の喪失感の中にある利用者の存在を自他共に認め合い、ホッと安心できる居場所を用意する』というものがあります。
この仕事に必要不可欠な援助技術になるのが『共感』です。
介護職が行う『共感』とは利用者が体験してきた様々な出来事、例えば戦時中の苦労や、現在の体の痛み、不自由。これらを自分も体験したように想像力を働かせ、利用者の気持ちに寄り添う技術です。
これがうまくできると利用者は『あぁ、自分の気持ちがわかってくれた』『そう!そうなんだよ!まさにその通りなんだよ』『あぁ、自分と同じ想いの仲間がいてくれた』という安心や人間としての所属や帰属の気持ちが満たされます。
しかし、介護職のほとんどは戦後生まれでしょうし、一応元気な人が多いと思います。経験しているならともかく、自分が未体験の事象に対して想像力を働かせて共感するのは並大抵の技術ではありません。
さて、ここまで話せばお察しの方もいると思いますが、タイトルの『誰も真似できない共感』とはどうするのでしょう?
そうです!
利用者の周りにいる利用者です。
体の痛み、家庭での孤独、役割の喪失、老いの苦しみ、死への渇望。
程度の違いはあれ、似たような経験をしている利用者がデイサービスにはいるものです。
同じ想いを持つ利用者通しの共感の力はベテラン介護職でもかないません。上記の共感の効果が最高レベルで発揮されます。
利用者通しの共感の力はすごいです。しかし、介護職はその人たちを放置してはいけません。その共感の力を最高レベルにするには介護職の力が必要不可欠です。
利用者通しの会話がスムーズになるように橋渡しをしたり、時には賑やかな場から両者を離してゆっくりと静かに共感しあえる空間を作ることも大事です。あるいは、初歩的ですが、共感しあえる利用者を引き合わせることも大事です。座る位置等も工夫できます。
両者の共感に交わらずとも、その共感力を高めるためのアプローチこそが、介護職の共感の極意です!
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Category 介護の専門性とケア論
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そして、それが言える人間同士の関係構築に必要なのが共感です。
共感とは人間が昔から自然にやってきたことだと思います。その共感により共同体や地域が構成されていました。
しかし、社会構造の変化が共感の概念と意義を薄らがせてしまいました。
このような中で私たち介護職は共感と言う概念を再び甦らせ、専門技術として昇華し、それを広げていかなければなりません。そして、その地道な共感の輪がたくさんの人に広まり、ギンさんのおっしゃるネットワークになり、真の自立支援になると思います。