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利用者の意思の尊重は介護職の思考を停止させる
『利用者の意思の尊重』介護業界に燦然と輝く素晴らしい理念です。
利用者の意思で物事を選択したり決定する権利を当たり前のように持っていただくことであり、周りもその意思を尊重するというものです。
しかし、この『利用者の意思の尊重』について多くの現場の介護職の方々は悩むことがあると思います。
糖尿病等で食事制限されている人が、糖分・塩分を求めること。
清潔が全くと言ってよいほど保たれていないのに、ずっと入浴拒否する人。
服薬しなくてはならないのに、全く飲まない人。
利用者の利益と利用者の意思の間で介護職は葛藤するものです。
そんな中から今日は『レクやプログラム等に参加しない利用者の意思』について取り上げてみたいと思います。
デイサービスや施設系において、レクなる活動があると思います。これらの現場にお勤めの方は「どんなレクにしよう」といつも頭を悩ませていらっしゃると思います。マンネリ、ネタ切れ・・・
今ではインターネット上でレクのネタを探すこともしばしば見られるようです。
さて、苦労して考えたレクですが、利用者の中には参加しない人がいると思います。特に男性利用者等が多いでしょうか?
「私はいいです」
「ここで見てます」
「・・・(沈黙)・・・」
「ZZzz(夢の中)」
色々な反応があると思います。
他にも趣味活動等も利用者の意思が前面に出てきたりします。
「これは私がやります」
「これはこうしたいです」
「お手伝いしましょうか?」→「いいです。一人でできます」
上記のレクであったら、利用者の意思を尊重したら結局何もしないで終わってしまいます。
趣味活動だったら、作品が完成すれば良いですが、利用者の意思を尊重しすぎると失敗してしまうこともあります。
このような現場経験ありませんか?
私も偉そうなことは言えません。いつも失敗ばかりです。
しかし、利用者の意思を尊重した末に、結局利用者にとって不利益・無意味に終わった場合それは利用者の意思を尊重したことにはならないし、介護としては失敗です。
そして振り返ってみると
「彼がこうしたいとおっしゃったのでそうしました」
「お誘いしたのですが、あまり乗り気ではなかったみたいです」
「あまりあぁいう活動はお気に召さないみたいです」
さらには
「多分眠かったのではないでしょうか?昨晩寝てないとご家族も言ってたし」
「頑固な方ですから、言ってもあまり納得できないみたいです」
「ただ、ご本人の意思を尊重したかったのですが・・・」
このような言葉がつい出てしまいます。
私もよくこのような言葉が口から出てしまいます。
これは、それだけ一生懸命レクや活動を考えて提供したのに、利用者がやってくれなかったということへの反動が大きいためではないでしょうか?自分がこんなに頑張ったのにダメだった。そんな時、私たち介護職はその原因をつい利用者側に求めてしまうのです。
しかし、これではいけないのです。
提供した活動が失敗に終わった時、どんなに自分が頑張って頭をひねって考えたことでも、まず最初に『自分自身の介護のやり方に問題があったのではないか?』と考えましょう。
利用者に問題の原因を求めることは簡単です。
しかも、利用者は『私はもともとお遊戯みたいなことは好きじゃない。それにこないだご近所の人がこの施設へ見学に来た時に、風船バレーをやっているのを見られてとても恥ずかしかった。それに、私はいつもレクになると張り切るAさんがいるのが嫌だ。だから私はここで見てるだけでいいのです』
というように、自ら活動に参加しない理由を事細かに説明してくれることはまずありません。
ですから、介護職は最初に自分を振り返らないと、利用者側に問題の原因を探してしまうのです。
活動は常に利用者一人一人にとって良い働きをするものでなくてはなりません。
そのために必要なのは利用者一人一人の個別性を認識すること。そして、その人とのコミュニケーションを深め、その人の個人史や人生観を知ろうとすることです。
知ることだけが目的ではありません。そのように一人一人に関わろうとする姿勢から「あぁ、この人は私をわかろうとしてくれているんだなぁ」と利用者の心が徐々に開かれるのです。そして「本当はAさんが嫌いだからレクはいやなんだ」という真の情報をくれるようになるのです。
そして、介護者はその情報を元に、その人に合った個別の活動を提供していく。。。この繰り返しなのです。
利用者の数が多い大規模な施設ではなかなか個別の活動の提供は難しく、どうしても集団プログラムになってしまいます。そういう現場でいきなり個別の活動に切り替えろとは言いません。
しかし、利用者一人一人の感情や気持ちを知ろうとする姿勢を持つことは忘れないでください。決して失敗を利用者のせいにしないでください。
『利用者の意思の尊重』
この言葉をそのまま解釈せずに、介護職自身が利用者の意思をどのように尊重していけば良いか、常に自分自身や職場内で念頭において、日々の介護に取り組みましょう♪
利用者の意思を尊重するのではなく、『どうすれば利用者の意思がより良い形で尊重できるか!!』これが重要です(^−^)
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Category 介護の専門性とケア論
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僕はいつもそうやって利用者に原因を戻してしまう職場の仲間を見ていて心が痛みます。
にも関わらず、立場的に言っても相手にしてもらえない。←これもある意味同じことでしょう。
このもどかしさが悔しい!!
今にも折れてしまいそうな僕の心はきんさんのような頑張ってる人に勇気づけられてまた頑張れます。
職場でのもどかしさは本当に辛いものですね。おそらく正論を言っても聞いてもらえないでしょう。
そんな時は、まず自分だけでも振り返ることを頑張ってください。他の職員さんはいいです。
私もえらそうに言っていますが、利用者に原因を求めることが正直あります。これは人間の弱い心理なのかもしれません。
ですからおしゃ〜さんも人はいいので、まず自分だけでも頑張るように努めてください。
時間はかかるかもしれませんが、そんなおしゃ〜さんの姿勢を見て利用者やスタッフ、周りの人が少しずつ変わるかもしれません。正論より近道だったりしますよ。
一緒に頑張りましょう♪
例えばレクリエーションですが、高齢者を利用者としか見ることが出来なくなると、どうして風船バレーに参加することができないのだろう。かわいそうだな、何とかして参加させてあげることができないものかと考えてしまい、自分自身の援助技術に問題があるのか利用者気質的に、精神的に問題があるのか悩み、結果利用者には問題がないのだろうから悪いのは自分だ、自分のかかわり方を改善して是非レクに参加していただこうという発想になります。
しかし、高齢者を自分の祖父母に置き換えて考えてください。自分のじいちゃんがデイケアに通って認知には問題ないのに風船バレーに誘われている。失礼だろと。でも家族にしかわかりませんよね。つまり、介護者?として関わっている時間などお年を召した方にとってはほんの短時間に過ぎないのです。自分たちにとっては長時間の仕事であってもね。
長文失礼いたしました。きつくコメントしてしまいましたが、批判ではないですよ。いろいろ考えるのはいいことです。只どうしても自分の現場のみがすべてと思ってしまうぐらい利用者との関わりは深いものだし自分の価値観で人の価値観を崩してしまいがちな業種ですので自分でこれだと思ったことを盲目的に行うことは避けてください。福祉の現場に断言できることなどないのですから。
ご指摘タメになりました。自分の介護技術や関わりを省みることも大切ですが、高齢者が抱えている一人の人間としての潜在的悩みや苦しみ、課題を見つめてから、家庭での出来事、その日の状態、その他・・・色々な側面からその人を総合的に捉えてそして自分の関わり等に目を向けていくべきですね。
何のために自分を省みるのか?つまりその人自身のためなんですね。その視点が抜けてしまっては、いくら良い援助や振り返りをしたとしても押し付けでしかありませんね。
私はこのことを忘れてはいけないと感じました。
しかし、現場では往々にして、その人の潜在ニーズ以前に、自分を振り返る以前に、まず利用者に表面的問題を見出そうとする援助がなされている(そういう介護職がいる)?ことが多いように思ったので今回の記事を書きました。
ご指摘を念頭に、現場に行きたいと思います。また是非いらしてください!