終の住家の絶対条件

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終の住家の絶対条件

『終の住み家』

利用者に限らず、人が人生の最後の時を迎えるといわれている場所です。

ちなみに、一昔前は家でおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなり、子や孫がそれをみて死を学んでいた・・・みたいな話がありますが、現在は圧倒的割合で人は病院で亡くなります。

病院で亡くなると言っても、慢性的な療養状態で亡くなる場合と、自宅や施設などから救急搬送されて亡くなる場合があります。

厚生労働省はこの状態を打開して、在宅での療養・介護環境を充実させて、終の住家となるよう政策を進めています。まぁ、病院での医療費削減が一番の理由ですがf^-^;



さて、様々な社会情勢の変化により在宅で最期をむかえる人は少なくなりました。在宅を含めて、安心して人生の最後をむかえる終の住家が大きく注目され、これに伴うビジネスも盛況です。

終の住家と呼ばれる場所は大きく3つでしょうか?


『在宅』『施設』『病院』


厚生労働省としては『在宅』→『施設』→『病院』という順番で多くしようとしています。表向きな文言も「住み慣れた自分の家で、最期を迎えられるようにする」というものです。

コレ自体は間違っていません。


しかし、現実は『施設』→『病院』→『在宅』になっていくのではないでしょうか?最終的な死亡は搬送先の病院だとしても、人生の最後を過ごす終の住家としては今施設が大きなシェアを占めだしています。



施設としての終の住家と言うと代表的なものとして『特別養護老人ホーム』『有料老人ホーム』『高齢者専用賃貸住宅』等があるかと思います。

それぞれの特徴は割愛しますが、どれも終の住処としては欠点があると思います。


まず『特別養護老人ホーム』は長年病院に次ぐ終の住家を担ってきましたが、公的施設なのでとにかく“安い!”。このため、待機者が入所者の数を軽く上回っているという話はご存知の通りです。つまり、なかなか入れないのです。

『有料老人ホーム』は単純に“高い”です。低価格のものもありますが、質の低下が激しいなど、玉石混交です。結局、晩年に家を一軒買うくらいの出費がかさみます。つまり、経済的余裕がある人に許された選択肢です。

『高齢者専用賃貸住宅』は結局のところ『賃貸住宅』ですので、“ある程度の自立”が必要です。重度の介護状態になった時に、いつも誰かがそばにいてくれるわけではありません。また、介護保険法に関する規制も緩く、まだまだシステム整備が未発達です。大きな可能性を秘めている反面、介護の質の確保が難しいというところです。
入居者同士が助け合って、看取ったという例もありますが、まだまだレアケースでしょう。



結局のところどうすれば良いのでしょう?



まだまだ終の住家というものは全国で模索している段階ということでしょうか?



しかし、経済的余裕のある人のみが『終の住家』を得られるということがあってはなりません。全ての人に『終の住家』というその人らしい最期を迎えていただくフィールドが用意されなければならないのです。


ハードについてはまだまだ模索中といいましたが、私の理想としては小規模多機能に近いものがそれかと思います。

地域に住む利用者が通うデイサービスや、デイケアを中心として、在宅専門診療、訪問介護・看護が併設されているような拠点です。そしてもちろん、ショートステイやミドルステイ、ターミナルステイ(仮称:最終期の期間における泊まり)等の利用もできるものです。

利用者の完全な自宅ではありませんが、地域の中でその人がその人らしく最期を迎えられる場所。。。。
このような拠点が中学校区に一つくらいあるのが理想です。




ハードの理想は将来的な夢にしておくとして、私が考える『終の住家』の絶対条件をお話します。



それはズバリ『その人を看取る人がいること』です。

私は人の死において、最も辛い死は『孤独な死』であると考えています。だから、その人を看取る人がいることが終の住家(人が人生の最後を迎える場所)の条件だと思うのです。(看取る=単純に死に際に立ち会うではなく、死ぬまでその人の心のよりどころになる人であるということです)


ただ看取るだけの人ではありません。その人と心通わせ、共に本人の晩年を共に歩んだ人でなくてはなりません。それは家族でも、友達でも、医者でも、介護士でも良いのです。とにかく、その人の人生の最期の支援をした人であるべきです。

そんな人が傍らにいて迎えられた死を『孤独な死』に対して『尊厳ある死』としましょう。




看取る人は誰でも良いと言いましたが、その可能性を十分秘めている者として、私たち介護職がいると思います。特に、家族や親類がいない人にとっては、日々の介護を提供する立場にある介護職はその可能性が強いです。



介護職はその人の晩年の生を支援する専門性を持っている(持たなければならない)と以前記事で書きました。http://kintokaigo.seesaa.net/category/4172554-1.html


その人がその人らしく、最期を迎えるまでの時間を共に過ごし、その人が自分の人生が良いものだったと思えるお手伝いをする。そんな傍らにいる人として私たち介護職は存在していると言っても良いかもしれません。



終の住家とは読んで字のごとく『場所』が中心に論議されます。しかし、『孤独な死』ではない『尊厳ある死』をむかえていただくためには傍らにいる人の存在が絶対に必要なのです。


そういう人がいて『尊厳ある死』をむかえられたのであれば、どこであろうと、それは終の住家であると思います。

そういう人がいてくれる終の住家。。。それはすなわち、その人が住んでいる地域かもしれません。


地域に自分を看取ってくれる人がいる。この地域こそが、場所ではない終の住家の意味ではないでしょうか?



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この記事へのコメント
はじめまして。RYO−Uと申しますぅ。
ブログを拝見させていただきまして、
「うん、うん」とたくさん共感を抱きましたぁ(~o~)

「終の住居」
私は、自分の終を考えた時、やっぱり「我が家」を望んでします。

本音と建前が錯誤する国の意向に対して、少し複雑な気持ちにもなりますが、、、

この世に命を授けて、育ててくれた親の最期を看取るのは、その子供であって欲しいと願っています。
(私もそうありたいです)
また、自分が愛する人を産んでくれた親にも 同じ気持ちでありたいと私は思っていますぅ。

介護保険制度は、
ある程度の金銭解決で割り切ってしまい、家族のコミュニケーションがますます薄くなってている現状を目にすることがあります。
「お金は出すから、おばあちゃんをよろしくね」みたいなね。
本当にこの制度の使われ方は良い事なのだろうか・・・と思ったりもします。
全てが、このようなことではありませんが、「甘え」(←キツイ言い方でゴメンなさい)の部分にすら感じることがあるのです。

この制度は、本当にどうしても身寄りのない方や、経済的に介護に至れない方のみの救済制度として扱われて欲しいと感じるこの頃です。

昔は、今のような制度や施設は そんなになかったはず。
昔の方は、兄妹も多く、介護をする手もみんなで分け合えたということもあるのでしょう。
そう考えれば、今の少子化社会問題にも充分 関わりのあることなのでしょうねぇ(#^.^#)

また、この問題は、介護に関わる人や業界だけが考えるのではなく、国の全企業が真剣に取り組む問題であると痛感しています。
育児休暇があるように、 介護する家族達が、もっと安易に介護の休暇をとれるシステムに企業全体が考えるべき問題だと私は思っています。

と、初のコメントで長々とスミマセン。
介護に携わって まだ駆け出しの私にとって、とてもタメになるブログなので、また遊びに来させてくださいね。ありがとうございました(^^♪
Posted by RYO−U at 2007年11月14日 13:43
RYO−Uさんコメントありがとうございます!

正直なところ、RYO-Uさんのいう「甘え」という指摘は確かだと思います。しかしながら、その甘えに頼らざるを得ないくらいに社会情勢が変化してきているということでしょう。介護福祉問題はある意味、豊かな生活を追い求め発展をしてきた先進国共通の結果であり、課題であると思います。

ちなみに社会的弱者に対しては生活保護があるので介護保険を限定的救済制度にするのは難しいかと思います。
制度の内容も大事ですが、重視すべきはその使い方かな?と。経済発展の為に置き忘れた地域共同体を現代的な地域福祉として蘇らせることが、これからの福祉の課題だと思います。
そのために、RYO-Uさんのおっしゃるように、経済界や少子化対策等様々な方面からのアプローチが必要です。地域福祉ですから、もはや国ではなく、地方自治体や、そこに住む人々や企業・団体の手でよりよい暮らしを作っていけたらなぁと思う今日この頃です。

たくさんのコメントありがとうございます!私もまだまだ駆け出しですので、今後も何卒よろしくお願いします!^−^
Posted by kinsan at 2007年11月15日 16:42
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