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エンパワメントされた瞬間
『エンパワメント』とは色々な意味があるようです。福祉・介護業界でよく耳にするのですが、実際どういう意味かあんまりよくわかっていませんでした。そもそもエンパワメントは市民や地域等社会学的な意味合いとして使い始められたそうです。現在、意味合いは「力をつけること、与えること、引き出すこと」として多方面で広まっているようです。
上の意味合いからすると、福祉・介護業界ではエンパワメントを他者(利用者)の残存機能を引き出したり、目標の動機付けをしたり、単純に機能や意欲向上をする等という感じで見られます。
つまり、福祉・介護でもエンパワメントは「他者(利用者)に対して何らかの力を引き出す、与える」という使われ方が一般的だと思います。
さて、記事タイトルの「エンパワメントされた〜」という人ですが、実は利用者ではなく“私”です・・・f^-^;
本日の勤務は諸事情により心身ともに疲弊しきったスタートでした。しかも、今日はデイの外出企画で車で一日お出かけの日でした。
気が重い・・・辛い・・・・仕事行きたくない・・・・・
ぶっちゃけ・・・・笑えない・・・・・ケアなんてできない・・・・
くらい落ちてました↓↓↓
朝からテンションガタ落ちで利用者さんからも「あんた今日は元気ないね?」と一目で悟られてしまう凹みよう。。。マスクして「花粉症なんです」という言い逃れをしてました。
そんな中で女性利用者のAさんが「めまいがするから今日のお出かけは留守番します」とドタキャン発言をされました。かなり強い意志でした。スタッフが交代でAさんの気持ちを聞いてお話させていただきましたが頑なでした。
そんなAさんを説得する気力はあまり無い私はAさんの横に座って凹んでる自分を少しずつ吐露していきました。
Aさんは親身になって「私に相談してごらんなさい」「辛いのね」「いっつも冗談言ってみんなを楽しませているあなたがいいのよ」と私を“受容”し気持ちを“共感”してくれました。
援助者のつもりが援助されていました。。。。
そして私がポツリと「今日は仕事辛いんだけど、運転手だからぼくは行かなきゃいけないんです。でもAさんに助けてもらえてよかったです。Aさんはやっぱり留守番するんですか?」
「あなたがそんなんじゃぁ心配だわ」
「僕のために行ってくださるんですか?」
「そうね。私があなたの役に立つならこれ程嬉しいことはないわ」
ということで、頑ななAさんの気持ちは変化しました。
そして、私自身も、元気が出て少しは普通に振舞えるようになりました。
この瞬間私は「もしかして、今自分はエンパワメントされたのかな?」と感じました。さっきまでと明らかに自分が違うのです。
介護の仕事をしていると、自分(介護者)が与える(援助する)側、利用者が援助してもらう側という感覚にいつの間にか陥っています。
それはごく自然で、そうなりがちなことは本当によくあると思います。こっちはそれでお給料もらってるんですし・・・
でも、自分自身が“受容”“共感”されたことにより“エンパワメント”されて初めてその効果や意味が分かりました。自分たちが利用者にしている援助とはこんなすごい影響を与えられるんだなぁと。
そしてなによりも、私たちが意図的に“受容”等の援助技術を使って行っている“介護”という行為は、本来人間誰もがごく自然にその営みの中で他者に行っていることなんだなぁと思いました。
Aさんが私の話を聞いてくれた時に彼女は援助者ではなく、間違いなく一人の隣に座っているおばあちゃんでした。そして、その彼女が援助技術ではなく、ごく自然な人間の行為として、私を癒してくれたのです。
“介護”って専門的ものだとこのブログで何回も言っています。しかし、専門的だからといって、専門家しかできないものでもありません。介護は実は人間が自然な暮らしの中で行う自然な行為なのかもしれません。それを意図的に技術としてやる時はじめて介護は専門になるのだと思います。
まずはごく自然な人間としての関わりを基盤にしたいものです。
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Category 介護の専門性とケア論
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おっしゃっている意味が凄くよく解ります。
介護職として、色々な規制の中で仕事をこなしていますが、気持ちとしては、意図的ではない 人間同士のふれあいだと思っています。
その分、抱えるストレスもありますがね・・・(^^ゞ
いつも ありがとうございます(#^.^#)
おっしゃる通りです。私もそのことは重々分かっているつもりなんです。ただ、改めて本当に自分の身に起きてそれが実感されると、本当に介護は人と人との触れ合い、関係性なんだなぁと感じました!この気持ちを忘れずにこれからも頑張りたいです!!
青りんごさんコメントありがとうございます!
人間通しのかかわり合いってごく自然な当たり前のものなんですが、介護職と利用者という関係になるとどうしても忘れがちになってしまいますよね・・・この気持ちはずっと忘れたくないものです!!こちらこそいつもありがとうございます(^−^)
この仕事は介護の専門性ということに限らず自分の人間性・感受性を成長させてくれるとても素敵な仕事だと思ってます。
それはそうと心身共に疲弊しきった状態で運転は止めた方がいいですよ。運転しない選択も大切なことです。
僕は先日じいちゃんが亡くなったショックを抱えたままの初出勤で見事にコツンとやってしまいましたから・・。
本当に介護は難しく、奥が深い仕事ですね。ケアを通して自分も成長、磨かれていると思う今日この頃です。
事故は起こしてませんが、やっぱり人がギリギリなのが介護業界ですね。まぁ、代りに運転してくれる人はいましたけど、利用者さんたちがみんな楽しみにしていたので、頑張って運転してきました。おじいさまはお気の毒ですね。おしゃ〜さんも無理はしないでくださいね♪